タモリ、『徹子の部屋』出演も鋭角すぎる質問攻めにトークを強制終了!
『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の1年を締めくくるゲストといえば、もちろんタモリ。2013年12月27日の放送回は、いよいよ37回目の出演となった。やはり今回の話題は、14年の3月に終了が決定している『笑っていいとも!』(フジテレビ系)なのだろうか。同じご長寿番組の司会者だけに、タモリが徹子に心境や感想を語ってくれたりするのだろうか。
『徹子の部屋』初出演が、タモリにとってはまだ2回目のテレビ出演だったという。今や『徹子の部屋』といえば、ゲストが初出演した時に「親孝行になりました」と感想を述べるような、成功者のしるしのようなポジションの番組なのに、不思議な感じだ。
しかもその当時、まだタレントでもなかったそうなのだが、なんとなくそれっぽく振る舞っていたことを振り返る。13年の12月に行われたマンデラ元大統領の追悼式での、あのデタラメ手話通訳を見て、当時の若きタモリに通じるものを感じたと、徹子は言う。当のタモリも、「性格的には僕とまったく同じですね」と言っている。
「アレ見ててね、あ、タモリさんがウチ(『徹子の部屋』)に来た時って、ああいう感じだったのかなって思いましたね」
手話事件からヤングタモリへの派生。さすがの視点だ。番組中盤、世にある「タモリ伝説」について検証するという流れになり、「居合二段」は本当かどうか聞く。これは本当なのだが、「居合ってのは、通りざまにもう斬っちゃうんでしょ?」と、すごい質問をブチ込んできた徹子。
「それは辻斬りですよ!」
徹子の世界には十分慣れっこのはずのタモリも、あまりの角度からの質問に、吹き出しながらツッコむ。しかし、当の徹子は「違うの?」と、きょとんとしている。「それは、犯罪です!」と、再びあたりまえのことをツッコまなければならないタモリ。さらに徹子独自の“居合”解釈と、ツッコむタモリの会話は続き、
「居合っていうのは座ったまま斬っちゃうの?」(徹子)
「座ったままで斬っちゃっても駄目ですよ。それも犯罪です!」(タモリ)
さらに、「柳生新陰流」という流派の名前を、「弥生新陰流?」と、聞き間違える。
「そんなね、優雅な名前付けませんよ、“弥生新陰流”って。踊りじゃないですか、それ!」(タモリ)
居合では真剣を使うこともあるとタモリが言えば、「真剣!? 大変じゃない、そんなの出しちゃったらさあ。誰か斬れちゃったら!」と、大興奮。
「斬れませんって、だから!」
タモリ、大忙し。とどめは、“真剣白刃取り”についてのくだり。「あれはこっちが刀を持ってなくて敵が刀で攻めてきた時にどう対処するかっていう技で……」と、タモリが解説している途中で、「ネコだまし!」と大声で叫ぶ徹子。「ネコだまし!」、前のめりになって、もう一回言った。
???
「ネコだましよ、ホラ、こんなことやって!」
真剣白刃取りの動作がそれに近いということが言いたかったようだ。
「それは相撲です……」(タモリ)
ツッコミも弱々しくなってきた。あまりに話が進まないので、「番組以外でじっくり話し合いましょうかね」と、話題を強制終了させたタモリ。その後、いろんな話題でトークは進んだが、かつてタモリがボウリング場の支配人をやっていたことがあるという話から、ボウリングに関する徹子の独自理論と驚愕の新事実が炸裂した。
ボウリング場は、レーンが微妙に傾いていたりすることがあるといい、「その傾きと自分の投げたのが合えばね、絶対いきますよ、200は」と自信たっぷりに語る徹子。「……いや、そんな簡単なもんではないと思いますけど」と返すタモリに、「ずーっと200が出てプロになろうかと思ったんですけど、ちょっと曲がってたらしいんですよ、それが」。
サラッと言ったけど、200!? しかも「ずーっと200」って、すごいな徹子! タモリも、「えっ、200出されたことあるんですか!?」と仰天するが、「もちろんです。200以上出します」と、徹子は「それが何か?」といった感じで真顔だ。
「これはまた別に話しましょう」
説明がややこしくなった居合とは別で、こっちは非常に興味深くてもっと聞いてみたかったらしい。その「別の話」をしている光景もすごく見たいが、どこかで流してくれないだろうか。
あ、そんなわけで、『いいとも』終了のくだりは、まったくありませんでした。
(太田サトル)