「女性セブン」がトップ記事“ふなっしーの正体”に、異常なほどの執念
「私、ふなっしーの母です!」
ハイテンションなお母さんだったらしい(笑)。まさか母親にまで取材がくるとは想定していなかったのだろう。男性も母親に口止めすることはなかったと見える。しかし息子が活躍していて、お母さんは大層うれしいのだろう。息子について「生活力がすごい」と自慢した。なんとも微笑ましい母親の愛情だ。
以上が今週の「セブン」を飾ったトップ記事である。ネタがなかったのだろうが、いろんな意味で恐ろしかった。
12月13日、35歳の浜崎あゆみが婚約を公表した。お決まりのパターンである、自分の公式サイトでの公表だった。もちろん少しは話題になったが、思ったほどの反響ではなかったと思う。日本の歌姫といわれたあゆだが、ここのところ話題になるのは恋バナやトラブルばかり。3日後の16日、UCLAの大学院で医学を学ぶという25歳の米国人白人婚約者と一緒に成田空港に帰国した。婚約者と手をつなぎ、待ち構えていたマスコミ陣に笑顔で応えた。
なにをしたいんだ、あゆ。単に見せつけたかったのか。誰に? このデジャブ感あふれる成田のツーショット帰国。そう、2年前ほどもラスベガスで結婚式を挙げたマニュエル・シュワルツ(以下、マニー)とラブラブ帰国をし、昨年11月にも当時の恋人マロこと内山麿我と手つなぎ帰国した。そして両方とも、空港で同じようなアングルでの写真&映像がテレビなどで何度も繰り返し放映されたのだ。あゆは幸せそうに見えた。いや、演じていたのかもしれない。あゆが誰と婚約しようが、付き合おうが相手には興味がない。だが今回の婚約発表で思ってしまった。あゆは寂しいのではないかと。過去のあゆの恋愛は不思議なことに“正月”が絡んでいる。
デザイナーだという米国人ティム・マックガーと2005年11月頃から付き合い、バックダンサー・syo-yaとの熱愛発覚は08年11月、ほかにもマネジャーや俳優・玉山鉄二と続き、11年元旦にはマニーと結婚し、一年後の正月明けに離婚している。バックダンサー・マロとの交際が発覚したのも12年11月。これら共通するのは夏の終わりから秋にかけて付き合い始め、正月をまたいでの破局ということ。これは偶然なのか。
一部では「紅白を盛り上げる話題のため」などとささやかれてもいるが、それだけだろうか。特に最近では、11年のマニーから12年のマロ、そして今回と3連続だ。バブルの時代、クリスマスや正月、ゴールデンウイークといった時期に“大切な人”との予定が入っていないことが、許されないような風潮があった。同時にこの時期、自殺も増加する傾向もあり、家庭を持つ男性と不倫している女性にとってはつらい時期として、小説やドラマでも描かれてきた。世間の空気に翻弄、強要された一種の時代病ともいえる。もちろん今でもそうした空気は皆無ではないが、かつてほどはなくなったと思っていた。そしてあゆは、そんなビョーキに罹ってしまっているのではないか。10月のあゆの誕生日、続くクリスマス、お正月と「1人でいるなんて耐えられない」と。