マコーレー・カルキンのピザ愛を歌うバンドがアメリカで大ウケ!
映画『ホーム・アローン』の天才子役として瞬く間にスターとなったマコーレー・カルキン。金の亡者となった両親が彼の稼いだ大金をめぐり醜い争いを繰り広げるようになったことから人生が狂ってしまい、早々と役者引退を表明。9年間交際していたミラ・クニスと2011年に別れてからは悲しさのあまり、酒やドラッグに溺れ、重度の依存症に陥り、昨年は余命半年とまで報じられた。
しかし、マコーレーは昨年2月に、フォーク・ロック、サイケデリック・ロックの先駆けバンドとして知られる「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のトリビュート・バンド、「ピザ・アンダーグラウンド」を結成し、ミュージシャンとしてゆるやかに活動を開始。担当するのは、ヴォーカルと、打楽器全般や膜鳴楽器のパーカッション/カズー。ニューヨークのアンチ・フォーク・シーンで活躍してきた、マット・コルボーン、フィービー・クルーツ、ディーナ・ヴォルマー、オースティン・キルハムと組み、商業的なフォークではなく、フォークのルーツに忠実なサウンドを追い続けていたのである。
健康状態が危惧され続けてきたマコーレーだが、今年10月にニューヨークで開催されたコミコン(漫画など大衆文化のコンベンション)の『ロボット・チキン』のゲストとして、久しぶりに公の場に登場。若干、おでこは広がったものの、標準体重に戻った彼は、ピンクの猫耳をつけて場を盛り上げ、ファンを安堵させた。11月には、後進に大きな影響を与えたミュージシャン、ルー・リード追悼ライブで、「ピザ・アンダーグラウンド」の演奏を披露。アンチ・フォーク愛好家の間では知られる存在になりつつあった。
その「ピザ・アンダーグラウンド」が、12月2日、米音楽配信サービス「バンドキャンプ」でデモ音源を公開。「2013年11月11日にマコーレー・カルキン宅でライブ録音したもの」とのことで、9曲全てが「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のカバーだが、タイトルも歌詞も、すべてピザに関する替え歌となっている。
気になるタイトルは、『パパ・ジョーンが言った(Papa John Says)』(Papa Johnとは、ピザハット、ドミノ・ピザに次ぐ売り上げを誇る米宅配ピザチェーン店)、『一切れ食うとこさ(I’m Beginning to Eat the Slice)』『ピザ(Pizza)』『宅配の兄ちゃん待ちなんだよ(I’m Waiting for Delivery Man)』『チーズの日々(Cheese Days)』『ピザの日(Pizza Day)』『全てのピザ・パーティーに(All the Pizza Parties)』『ピザ・ギャル(Pizza Gal)』『ワイルドな一切れを、一口食ってみろよ(Take a Bite of the Wild Slice)』と、どれだけピザが好きなんだと突っ込みたくなるようなものばかり。