サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューラブママの叱り方企画はマニュアル過ぎ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」1月号 ギャルママ誌「I LOVE mama」でさえ優等生になる“子どもの叱り方”企画 2013/12/12 21:00 女性誌速攻レビューI LOVE mama それはさておき、ここで注目していただきたいのはしつけ編です。「こんな叱り方はNG! ちびコの叱り方マニュアル」と題して懇切丁寧に、タイトル通りマニュアル的に叱り方を解説しているのですが、これがあまりにマニュアルすぎる! 例えば、NGな叱り方として、「感情的になる・くどい」が挙げられています。 「『しつけ』と『怒る』は違います。『怒る』とは感情的に怒りをぶつけることです。これではちびコが怖がって、伝えたいことも伝わりません」 育児書によくある解説ですよね、ハイハイ。でも、頭でわかっていてもカッとなるとコントロールできなくなるのが人間ってモンじゃありませんか。特に相手が感情のままに振る舞い大騒ぎしているときに、冷静に伝えたいことを伝えるのは至難の業ですよ。ほかにも「1歳児にきちんと伝える」「2歳児のイライラを受け止める」「物でつらない」「女の子に対しては上から目線はNG」と、難易度が高い項目が見受けられました。道理の通じない子どものイライラ・イヤイヤを受け止めるのは、どんな修行をしたらできるのでしょうか。そこが知りたい。 さらに、読モや読者の叱り方術も掲載されているのですが、どれもこれもイイ子ちゃんばかり。「兄弟ゲンカをしたときは、必ずお互いの言い分をちゃんと聞くようにしてるよ」「ちびコの好奇心を抑えるのがイヤなので、できるだけ『ダメ』と言いません」「ちびコの目を見ながら叱ります」、その程度の叱り方でキッチリしつけができるなら、子育ては楽なもんでしょうよ。 ファッションページは、150センチと168センチのモデルに同じアウターを着せたり、1,000円以下の激安アイテムを合わせたり、いわゆる世間一般のオシャレマニュアルから外れたことにどんどんトライしています。だからこそ身近にリアルに感じられます。なのにどうして育児ページは、こんなにも四角四面の優等生のようになっているのでしょうか。子育てこそ絶対にマニュアル通りには行かないもの。枠組みにハマれない、いろんなタイプのママの本音を、もっとすくい上げていってほしかったです。それで救われる読者は、きっといると思うから。 (亀井百合子) 前のページ12 最終更新:2013/12/12 21:00 Amazon I Love mama (アイラブママ) 2014年 01月号 [雑誌] ラブママでさえ崩せない、「正論しか言えない子育て」の牙城 関連記事 「I LOVE mama」が読者の生活状況にツッコまない、ふか~いワケ節約もオシャレもあきらめないのに、悲壮感ナシ! 「ラブママ」の突き抜けた明るさ「I LOVE mama」の良妻賢母企画に見える、世間からの偏見と闘う孤独な姿「幼児にスマホはNG」なんて正論は求めていない! ラブママの子育て相談「働くママになりたい」という憧れでデコる「I LOVE mama」WM特集 次の記事 嵐・大野、釣り生活から脱却か >