女四十代、「ブラジリアンワックス」で己の股間に喝を入れる
その熱さに思わず気を緩めていたら、すかさず、ものすごい早さでシート状のものを貼付けられて、瞬時に「ベリっっ!!」……思わず「うわっっ!!??」と声が出た。まるで私の股間を、一瞬にして、つむじ風と共に「かまいたち」が駆け抜けたかのような、そんな感覚であった(って、かまいたちに会った事はないが)。そんなふうに、ものすごい早さで、あちらこちら、尻の穴付近まで、塗ってベリ! 塗ってベリ!! 塗ってベリ!!! その間、エステティシャンの女性は、手を動かしながらも、時折、残った毛をピンセットで抜いてくれ、私を緊張させないように気遣って、ずーっと世間話をしてくれてる。
「はい!! お疲れさまでした~~~!!」
……陰毛全取り、ものの15分程度で終了……すごい。まさに「職人技」としか言いようがない。その「ひっぺがし」の素早さは、堺正章お得意の「テーブルクロスひっぺがし芸」に匹敵する。「痛み」に関しては、ヘソ下の正面部分が若干痛いかもしれないが、しかし「罰ゲーム」みたいな痛さなので、そんなに怯えるほどでもない。例えるならば「爽快感のある痛み」とでも言ったらいいだろうか。
施術後、恐る恐る股間に目をやったら、「佐藤蛾次郎」みたいだったアソコは、まるで「一休さん」のようになっていた。30数年ぶりに見る、毛のないアソコは「……久し振りっス……」という感じであった。そして触った感触は、まるで耳たぶのような手触りで衝撃だった。ババアに片足つっこんでるような年齢の女の体に、こんな感触の部分がある、というのが、なんだかウソくさい感じがした。
そんなわけで、やってみたら案外良かったブラジリアンワックス。レーザーよりも手軽。これ、月イチくらいで続けてると、次にはえてくる毛がどんどん柔毛になるらしい。脱毛後のアソコの保湿は必須とのこと。普段、どヒマこいてる女性には、是非、アソコの毛の脱毛をオススメする。何故なら、陰毛の脱毛って、なんだかすごく「バカみたいでおもしろい」からだ。それに「パンツからのハミ毛がない」というのは、非常に気分がいいものである。まるで自分が「随分と垢抜けた女」になったような気分に浸れる。
とはいえ、A子も言うように、陰毛を処理してる女を「遊んでるんじゃないか」と疑う、つまんねぇ男もいるので、そんなふうに思われたくない女性には、あまりオススメはしないが。(それにつけても、陰毛の形が「ハート型」ってのは「遊んでる」というよりも、相当「ふざけてる」)
さて。もしかしたら「知りたくもねぇよ!!」と、思われるかもしれないが。一休さんのようになった私のアソコを見た、ウチの亭主の反応は。「……なんか『肉のカタマリ』って感じ」……であった。さもありなん、である。