『ワイルド・スピード』俳優の事故死、報道合戦でオークション高騰や陰謀説まで!
11月30日に、人気映画シリーズ『ワイルド・スピード』で知られる俳優のポール・ウォーカーが乗っていたポルシェが街灯・街路樹に激突、車体は炎上し、運転していた友人共に死亡した。衝撃的な事故に関してさまざまな説が流れる上、秘密結社による暗殺説やポールに関する品がオークションで高騰するなどの現象が起こっており、世間を唖然とさせている。
子役からの長い下積み時代を経て、ストリート・カーレースを主題にした『ワイルド・スピード』の潜入捜査官役で大ブレイクしたポール。30日は、チャリティー団体や車関連会社を共に立ち上げ運営してきた親友のロジャー・ローダスと共に、フィリピンの超大型台風の被災者支援のイベントに出席。ロジャーが運転するポルシェに乗り、悲劇的な事故に遭った。
米ニュース専門局「CNN」によると、ポールが命を落とした「2005年式ポルシェ・カレラGT」は、世界限定1,270台というレアなスーパースポーツカーで、最高速度は時速334kmを誇る。オイル交換するだけで9万円かかるという超高級車で、お金を持っていたとしても、テクニックがなければ運転するのはとても難しい。しかし、運転していたロジャーは元レーサー。普通に運転することに関しては問題はなかったはずだ。
米ゴシップサイト「RadarOnline」は2日、事故調査官に近い人物の話として、「ロサンゼルス郡保安局は、事故当時、時速100マイル(160km)以上のスピードを出していたとみている」と報道。制限速度である45マイル(72km)の倍以上のスピードを出していたことから、衝突の衝撃は非常に大きく、即死だったという見解を紹介した。
猛スピードを出していた理由として、直線の道路でスピードを競うドラッグレースの可能性も報じられており、捜査官もCNNの取材に対して「事故を引き起こした理由を、いろいろな方向から考えている。ドラッグレースもその1つだ」とコメント。事故直後に現場から猛スピードで去っていく車を見かけたという目撃情報が寄せられたことも明かされ、『ワイルド・スピード』まんまの展開に波紋が広がった。なお、ゴシップニュースサイト「omg! INSIDER」が公開した、事故の瞬間を遠巻きに捉えた監視カメラの映像からは、第2の車がいたかどうかは不明。事故現場周辺では、追悼の意味を込めてか、若者たちがタイヤから白煙を上げながら猛スピードで車を走らせるなどの暴走行為を起こし、警察が取り締まる騒ぎとなっているとも伝えられている。
ポールは2009年に受けたインタビューで、「車で事故ったのは、免許とりたての1回だけ」「割り込みや追い越されたりしてスピードを出す“ロード・レージ”はよくしてたけど、この年齢になると、そんなこともしないよ」と、安全運転を心がけていると発言している。しかし、「RadarOnline」によると、ポールは、この3年間に5回もスピード違反で捕まっていたとのこと。11年には携帯をいじっていたため一時停止を見落とし捕まったことがあり、また、免許なしでオートバイを運転していたことで7万円を超える違反金を支払っていたなど、交通関係のトラブルは多かったと伝えている。