元カレ・小室哲哉との共演に「心配」の声、華原朋美に重なる中森明菜の翳
復帰から1年、歌手の華原朋美(39)が、フジテレビの生放送音楽番組『2013FNS歌謡祭』(12月4日放送)で、かつての恋人・小室哲哉(54)のピアノ演奏で「I’m proud」を歌うという。
華原はタレントとして伸び悩んでいた時期に、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの小室と出会った。この出会いが華原をスターダムに押し上げていく。公私共にパートナーになった2人の姿は、米国ロスの小室の自宅でも見かけられるようになり、誰の目にもラブラブカップルとして映っていた。しかし、1998年、突然「大好きだった」はずの小室と破局。ここから、華原の地獄のような生活が始まってしまう。
心身のバランスを崩した華原は、ガスによる自殺未遂を起こし、救急搬送されたこともあった。睡眠薬の大量摂取などで仕事のドタキャンも。閉鎖病棟に入院したことも、自分の曲を聞くのも嫌になった時期もあった。こうして事務所を解雇された華原は、父の仕事先のフィリピンでボランティア活動を続けてきたという。小室との破局が華原に落とした影は、ファンが想像する以上に大きかったようだ。
2人の15年ぶりの共演は、テレビ局からのオファーだった。昨年12月、5年半ぶりに華原の復帰を支援した恩ある番組からの依頼に応えた形だ。華原は先日行われたライブで「皆さん、何か変な心配していませんか? 大丈夫です。小室さんとステージに立てる。こんなうれしいことはありません」と、明るくアピールしていたが、どうしても周囲は小室との共演に心配をせざるを得ないようだ。
芸能界には華原同様、恋人との破局がきっかけとなり、表舞台から姿を消してしまった歌手がいる。それは中森明菜だ。ステージ関係者いわく「すっかり立ち直っているように見えるんですけど、元恋人の名前や当時の所属事務所の名前が出たりすると、急に様子が変わってしまう。精神的に不安定なんですよ。そんな中森を見ていると、まだ仕事は無理だろうなと思ってしまいますね」という。こうした例を考えると、華原の件も楽観視できないのだ。
かつて華原が小室のピアノに合わせて歌う姿に、見惚れたファンも多いだろう。それが再び見られるのは喜ばしいことだが、同時に、今の華原の心身の健康を祈るばかりである。それにしても、華原の新恋人候補といわれる明治天皇の玄孫で慶應義塾大学の講師・竹田恒泰氏との恋に発展はあるのだろうか。ずばり、私はまったくないと思うが。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。