自意識過剰? 「1日2時間シャッターを切る」自撮りをやめられない女たち
――皆さんは、どんな時に自撮りをしているんですか?
早見 化粧がうまくいった時、あとで参考にするために記念に撮ることが多いですね。
菅谷 私は顔のチェック用に撮って、画像はすぐに消しています。撮り始めると角度やライトにこだわって2時間くらいやってることも。きれいに見える光の加減ってあるんですよね。「どこに行っても、このライトならいいのに」と思って撮ってます。
藤井 私も撮った画像はすぐに消してます。ただ私の場合、仕事から帰った後など、あえて疲れている時に撮るんですよ。疲れて顔が崩れた時に、どんなふうなのか確認したくて、しかもわざわざコンプレックスを持っている右側の顔を撮っています。それで、「うわー化け物みたい」と凹んだり、「この表情だったら少しはマシかも」と安心したり。可愛く撮れるとうれしいけど、「いつもこの表情でいるわけじゃないんだから、調子乗るなよ」と自分に言い聞かせて、安心と絶望を味わっているんです。
菅谷 自分のポテンシャルを知りたいんですよね。自分が鏡で見ている顔と他人から見られている顔は違うから、より客観性のある写真で確かめたい。だから自撮りをしているんだと思います。
――ほかにも、自撮りをする女性の“あるある”はありますか?
藤井 本棚などにビデオカメラをセットして、普通に生活をしてその様子を撮ることかな。たまに会社で周りに人がいない時に、デスクに携帯をセットして動画を撮ることも。結局、写真に撮る顔はキメ顔ですから、他人が普段見ている自分の顔じゃないと思うんです。動いている、普段の自分の顔も知りたいんですよね。
菅谷 動画は私も撮ります。360度から確認して「あ、つむじヤバい」と気づいたり。あと、私がよくするのは、弟の卒業アルバムを引っ張り出してきて、一人ひとりの写真の横に自分の写真を並べて、「私はこのクラスだったら何番目くらい」という順位付け。
藤井 私はそれはないなあ。
早見 私もそれはない。「クラスで何番目」というより、ただ「自分が納得のいく美しい人になりたい」という気持ちが強いから。鼻が曲がっているのが気になるので、左右対称に見える角度を常に研究してます。