京都の知られざる名寺・千光寺を彩る、「怪しい看板」と「やり手住職」の存在
京都は、世界屈指の観光地。そして女の憧れの地である。美味いもん食って、寺社を見て、お洒落して、勉強する。何でもかんでも「京都でする」のが女の憧れなのだ。女性誌はこぞって京都特集を組み、ガイド本や京都観光エッセイがボロボロ出版されている。確かに京都には歴史がある。名産品がある。美味がある……そして誰も取り上げないけれど「しょっぱい京都」もある。
しかし京都のほんとうの魅力は、こういうソルティーなところにあるのだ。上品ぶっている女性誌では取り上げないほんとうの京都の姿を、しっかり焼き付けて欲しい。そうだソルティー京都、行こう。
【第15回 千光寺】
自分だけの、静かな場所を持つというのは、都会に住む者の憧れかもしれない。喧騒から1人逃れて、自然の中で風の音や鳥の鳴き声に耳を傾けたり、人間の営みを彼方に眺めながら悲しみや喜びを昇華してみたり。そんな贅沢な場所を見つけてしまった場合、やはり「誰にも知られたくない」と思うだろう。この静寂を人混みで汚されたくないからだ。イチャイチャしたいカップルなんかが来たら、いろいろ大変だし。
そして私も、そんな美しい場所を京都で見つけた。京都市内を一望できる高台にあるその寺は、うっそうとした山の中にあり、いつ行っても人影まばらだ。そこで、のんびりとお茶をしたりお参りしたりしてひとときを過ごす。このように清廉な時間を過ごせる貴重な場所を……どうしても、公表したくてたまらないのである。だっておもしろいんだもん。
その名は、千光寺。別名大悲閣だそうだ。その名は、嵐山の名観光地の1つである渡月橋で見ることができる。
自画自賛が始まったけど、気にしないで大堰川沿いを進むこの千光寺の魅力の1つは、大堰川の大らかな景色を台無しにしそうな看板たち。悪者にさらわれた人が、その道中、角に来るごとに砂だの薬袋だのを落として軌跡を残していくように、大堰川沿いに点々と看板がしつらえてあるのだ。これがもう、「ソルティー京都で紹介してくれ」と言わんばかりのクオリティなのである。
ねえ、ホントにこっちでいいの? と不安になる頃に必ず看板が立ててある。親切看板作りが趣味なのか? それともこれは修行なのか?ひたすら大堰川を溯って30分も歩く頃だろうか。目前に迫る高級旅館・星のやに入りたいところをぐっと我慢すると、ようやく入り口にたどり着く。
やっぱり入り口には大量の看板が。ここからひたすら山道を登りますあそこまで行くのか……
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