人気クーポン店なのに、予約ガラガラ? 危険物件・足裏マッサージ店に潜入!
お安い金額で、イイことしたい! 得したい!」という女の欲望を刺激する、「クーポン雑誌」「クーポンサイト」が巷に溢れまくっている現代――。しかしあまりの安さに、「こんなに安くて大丈夫?」「逆に損するなんてやーよ!」と、クーポンに半信半疑の人もいるはず。そんなあなたに向けて、女が特に気になる「美容・健康クーポン」を、世界で最も「安い!」に弱い大阪出身の女性ライターが、覆面調査員としてレポートしちゃいます!
前回ご紹介した、クーポンを利用して訪れた小石川植物園近くの整体もどきで、「好転症状」を連発された挙げ句、首を痛めてしまったのだが、その不調がいまだに続いている。さらに、前々回ご紹介した、タイ式マッサージ店で強引に教わった骨盤体操も、「この体操を毎日3分間やるだけで、ワンサイズダウンした人もいるんです」という施術者のアピール虚しく、筆者はトド体型まっしぐら。
最近どうも、クーポン運に見放されているわけだが、懲りずに「グ●ーポン」で美容クーポンをチェック、今回は「足裏マッサージ」店に狙いを定めた。昨今、爆発的に店舗数が増えているこの「足裏マッサージ」。足裏を刺激することで血行がよくなり、疲れが取れるという効果がある。女性の大敵、足のむくみ解消に有効なので、定期的に通っている人も多いマッサージなのではないだろうか。そんなド定番の足裏マッサージも、安ければ安いほどその施術内容が気になってくる。今回は、10分1,000円が相場の足裏マッサージで、驚くべきクーポン価格を掲げていた某店にお邪魔した。
潜入その①
カチカチの象足が激変……!?「恵比寿・K」
【メニュー】リフレクソロジー+角質取り+漢方オイル/計55分
【クーポン価格】1,800円(60%OFF)
「グ●ーポン」でクーポンが600枚以上も売れたというこの「恵比寿・K」。人気があればあるほど、「ホンマに?」と好奇心がくすぐられてしまう。象の足のようにガチガチ、カチカチの筆者の足裏を、どうふっくらスベスベにしてくれるのだろうか。
まずは、予約のお電話。通常「エステ系の当日予約は絶対ムリ」なものだが、ダメ元で連絡すると、「ハイ、ダイジョウヨ~。今日ハ、夜8時マデ予約ナシネ」と、なんとも怪しげな日本語。しかも、クーポンがバカ売れしたというのに、全然お客がいないのも気になる。「一瞬、ヤバイかも」と躊躇したが、1,800円も出して購入したクーポンを、使わずゴミ箱に入れるのは忍びない。そのままクーポン配信会社の社員さまたちのお給料に消えるんだと思った瞬間、なぜか俄然行く気になり、「はい、じゃ今からお願いします!」と、お店がある恵比寿駅に直行した。
昭和の香りがするビルに到着。ドアを開けると、薄暗く、ややホコリ臭い店内から、黒のふんわりしたワンピース姿でスリッパ履きの女性が「ドウゾ~、コチラニ」と顔を出した。いきなり施術ベッドがある個室に通されて、「パジャマ着替エテネ」と言われたのだが……「おいおい、足だろう! 足だけなのに、なぜにパジャマに?」と頭の中ははてなだらけに。しかもそのパジャマのジメッとした湿り気具合と言ったらなかった。しかも「はい、じゃそのベッドに寝てください」と仰向きにされたもんだから、頭の中では、「リフレクソロジーって、足だけだよな?」と、不安がよぎった。
横になると、いきなり足元にタライがでーんと置かれ、寝たままのスタイルで足浴開始。激安足裏マッサージ店では、足浴タイムまで施術時間にカウントされることがあるが、この店でも早速施術時間をカウントするストップウォッチがONに。「時間稼ぎだなぁ」と思いながら、足浴は5分ほどで終了し、いよいよ施術に入ることになった。