節約もオシャレもあきらめないのに、悲壮感ナシ! 「ラブママ」の突き抜けた明るさ
先月号はお勉強系の企画が多かったギャルママ雑誌「I LOVE mama」(インフォレスト)ですが、11月号はファッション誌寄りに舵を切り直しています。毎号雰囲気が変わっていまいち安定していない印象を受けるのですが、それは逆に言えばマンネリ化が防げているということですし、雰囲気が変わっても、変わってはいけない点は絶対に変わらず守っているので、そこは敬意を表したい。その守っている点というのはいくつかあるのですが、例えばママタレントを出さないというところ。ママ雑誌というと、したり顔のママタレが登場して“母親のホンネ”をチラチラと読者を横目で意識し媚びながら語るというのがお約束ですが、「I LOVE mama」はそれを一切しません。徹底的に読者モデル主義、読者アンケート主義、等身大主義。上からでも斜めから目線でもなく、読者の視点を生かすという姿勢を貫いています。
<トピック>
◎¥1,500以下のコスメでハイブランドコスメを超再現
◎100円で再現する有名店の味
◎輝く!!アイラブママ大賞
■顔にブランドロゴが付くわけじゃないもんね
今月号の特集は「“お値段以上”の服とコスメとレシピ」です。9月号でハイブランドのアイシャドウと似た色をプチプラコスメから探し出すというコーナーを掲載していましたが、よほど好評だったのか、今回は「ママ50人にアンケート! 見た目でわからない、目くらましコスメを見つける! ¥1,500以下のコスメでハイブランドコスメを超再現」と題し、アイシャドウだけでなくリップ、チークを含めて大きく取り上げています。
例えば、読者30人中23人が、8,085円もするゲランのアイシャドウに「似ている」と答えたアイシャドウは、なんと819円。10分の1ほどの価格で実現できちゃう。コメントも「マットな質感がそっくり! 発色もほぼ違いがなく、これなら安い方がいいよね!!」と大絶賛です。609円のチークは、2,940円のアディクションのチークに「似ている」と30人中25人が回答。「赤系は色味のバリエが少ないので、ほとんどのママが似てると回答。赤系はプチプラでOK」だそうです。一流ブランド、立つ瀬なし。こんなコメントを掲載できるのは、「I LOVE mama」が化粧品メーカーの広告に頼っていないから。ただただ「節約しつつブランドコスメのようなメイクがしたい」という読者の願いに真正面から応える夢企画なのです。
■服も料理もみーんな“なんちゃって”で楽しむ
服に関しては「読者131人が騙された お値段以上に見せるコーデの作り方!」と題し、プチプラ服のコーディネートがいくらに見えるか、読者131人にアンケートを取り、実際の価格と比較しています。たとえば、白に近い薄いピンクのブラウスと白のパンツ(なんと1000円以下!)の合計2,770円のコーディネートは、「色が薄くて上品に見えるから高そう」と評価され、読者の予想金額は平均6,503円となっていました。「上品で高そう」という最高評価の結果が6,000円余というのは、プチプラ服の限界かギャルママの鑑定力が鋭く尖りまくっているのかわかりませんが、それでも実際の価格の2倍以上に見えるとは大健闘といえましょう。