サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場『半沢』に乗っかるNHKの言い訳とは 芸能 [TVツッコミ道場] 『半沢直樹』ネタに乗っかるNHK、言い訳は「社会現象ですから」 2013/10/05 14:30 TVツッコミ道場スタジオパークからこんにちは片岡愛之助半沢直樹 「六代目 片岡愛之助 昔ばなし(壱)」(日本コロムビア) 最終回の視聴率が、平成のドラマ史上1位となる42.2%を記録した、『半沢直樹』(TBS系)。まだまだ余韻が残る中、TBSじゃなくても、そのブームに乗っかりたくなるのはわかる。『半沢直樹』の字面だけで、目を引くだろうし。そんなわけで、「あの『半沢直樹』の○○」といった表記付きで、『半沢』出演者がトーク番組へ出演することが増えている。 しかし、NHKまでが、あっさり「あの半沢の」というカードを使うとは思わなかった。9月27日、『スタジオパークからこんにちは』に、歌舞伎俳優の片岡愛之助が出演した。番組オープニングで、「今や社会現象にもなった、あの『半沢直樹』の」と、いきなり「あの『半沢直樹』の」カードをそのまま出してきた。「他局ではございますが」というやり取りをNHKで見るのは、すごく不思議。もう終了したドラマとはいえ、思い切り民放ドラマの宣伝みたいだ。しかし、そこは「社会現象」という理由づけで良しとしているよう。ニュースとしての「半沢現象」ということか。NHK的には、そこをハッキリさせておく必要があるのか、番組中に何度も「社会現象」と強調していた。だが、 「やっぱりNHKとしては、『じぇじぇじぇ』と」 と言う伊藤アナ。そう、NHKには、『あまちゃん』があるじゃないか。 「ライバルではございますけども」 そう、そのスタンスが大事だ。しかも、現在片岡は、NHKで放送中のドラマ『ガラスの家』に出演中。この『スタパ』出演も、その宣伝のためだ。 「ここ大事ですよ、ここ!」 とNHKドラマでの愛之助を、大声で強調する伊藤アナ。民放各局も、『あまちゃん』便乗企画がめじろ押しだから、どこかお互い様でもあるのだが、NHK的にはやはりきちんと理由づけをしておかないといけないのだろうか。<強烈キャラでファン急増!>という文字と、愛之助と堺雅人、及川光博らの顔が描かれたフリップが登場。「つぶすわよ?!」という決めゼリフ(?)のフキダシまで添えられている。そのフキダシを読み上げた後、 「『つぶすわよ?!』っていうのは、今の(私の)言い方ではないですよね」 と言う伊藤アナ。これは片岡を誘っているのか。 「いいですか!? NHKで」 と、逆に愛之助の方が確認する。すると伊藤アナが、 「社会現象というふうになってますからね!」 また出た、“社会現象”。そんなわけで、NHKでの「つぶすわよ!」をいただきました。引き続いて、『半沢直樹』のあらすじも紹介された。これも、“社会現象”だからしょうがない。なんて便利な言葉なんだろう。その後も半沢トークは続き、印象的なシーンを尋ねられた片岡。 「『つぶすわよ?!』ですね」 さすが、流れ的に完璧なコメントだ。これでうまくオチたかと思ったら、今度は壇蜜のVTRインタビューが始まった。どこまでも『半沢』でいくのか、NHK。VTRが終わった後に、伊藤アナからの質問は「オネエ口調になったことはないんです? 酔っぱらって」とまだ引っ張る。さらに、「続いて伺うのは、こちら」と画面に映ったフリップには、<視聴率40%超え! 現場はこうだった!>…………。 「他局のドラマの話をこれだけ聞くの、不思議な感じがしますけど……」 もうそんなに何度も申し訳なさそうに言わなくてもいいんです。代わりにこっちで言ってもいい。「社会現象なんですから」と。結局、番組の半分ほどを『半沢』に費やし、中盤からようやく歌舞伎俳優・片岡愛之助としての話が始まった。 「さあ、そして、忘れてはならない大事なドラマがございます!」 と出演中のNHKドラマの話がきた。確かに忘れてたわ。でも、もう“社会現象”という言い訳を聞かずにすむと思ったら、ちょっとホッとした。 (太田サトル) 最終更新:2013/10/05 14:30 Amazon 『六代目 片岡愛之助 昔ばなし(壱)』 エクスキューズを手にすると傍若無人になる人、いるいる! 関連記事 『半沢直樹』今世紀で最高視聴率、Kis-My-Ft2・玉森はワースト樹立! 夏ドラマ視聴率『あさイチ』登場の内田裕也をグサリ、有働由美子アナの一言堺雅人、『半沢直樹』ブームに浮かない顔!? 「プライベート詮索に大クレーム」『半沢直樹』で1人だけ昼ドラ臭を放つ、上戸彩の存在意味『半沢直樹』、不快感も残酷さも残さない「半沢裁き」の絶妙さ 次の記事 「同じ母/女として」という言葉の魔力 >