OLの男離れ? 男っ気なしの「steady.」で異彩を放つ、バカリズムの男目線
この2人は、飲料メーカーの販売チームで働くエリアリーダーと、販促プロジェクト担当の先輩後輩同士。試飲イベントに向けて張り切る2人の物語が展開されています。
しかし、今回の着まわし企画には、「憧れの先輩」も、「失敗した時にフォローしてくれる生意気な後輩」も、「合コンで知り合った素敵な彼氏候補」も出てきません。そう、男っ気がゼロなのです。
これは一体、どんな意図があってのことなのでしょうか? Twitterで、バーベキューやデートの様子を報告する写真付きツイートを見て疲れる人がいるように、着まわしページのリア充アピールにも、「私のプライベート、こんなに充実してないし……」と落ち込む読者がいるのでしょうか? まさか編集部はそこに配慮して? などと深読みしてしまいました。今までの着まわしページでは、小池徹平さんを彼氏役として登場させたり、ラブストーリー仕立ての物語を展開するのが十八番だったはずなのですが。
赤文字雑誌が、「モテたい!」「イケメンのグラビアが見たい!」「綺麗になりたい!」と欲望を丸出しにしているのに対して、「steady.」の欲望の薄さが浮彫になったように感じる今月号。今後、男っ気がますますなくなっていくのでしょうか?
■女性誌なのに、女性批判!?
誌面を通して見ても、今月号は男っ気がほとんどありません。あるのは、連載ページを持っている小出恵介さんと、バカリズムさん、そして映画『そして、父になる』のインタビューに答えるリリー・フランキーさんのみ。「steady.」、もう男のことを考えるのに疲れちゃいましたか?
その少ない男っ気の一角を担うバカリズムさんの連載「男RHYTHM」ですが、今回はちょっと物議を醸しそうな内容です。今月のテーマは「男性と女性のトーク力について」。男と女の対立を煽る、見るからに火の付きやすそうな話題ですよね。
バカリズムさんは、男女には「話すこと・聞くこと」に対する意識の差があると語り、もちろん個人差はあるものの、男性に比べて女性は「話すこと・聞くこと」への意識が低いと書いています。