チケットノルマ、突然の降板! ブラックな「舞台業界」で一人勝ちなアノ肩書
土屋アンナ、穂のか、天海祐希……今年、何かとトラブルが多い「舞台公演」。日本を代表する演出家・宮本亜門が相次ぐ舞台中止騒動に苦言を呈したことも話題になるなど、異常事態が続いている。「どの舞台が今後トラブルを起こすのか、舞台関係者は不安を吐露しています」(舞台製作関係者)という。
「穂のかは体調不良で、天海も心筋梗塞により、舞台を降板。土屋は、舞台の原案者と製作サイドと3者間でトラブルとなり、訴訟にまで発展しました。不況下でテレビや映画の仕事が減り、演技でお金を稼ぐ場所が少なくなっている中、舞台は役者の命綱と言っても過言ではない。もちろんギャラは少ないですが、演技で金を稼げる“貴重な働き場”となっています」(芸能関係者)
だが、土屋の一件で明るみになったように、舞台はチケットが売れなければ赤字をカバーできないシビアな一面も。基本的に、ある程度チケットが売れる見込みを立てて、予算を組むことが多く、予想よりもチケットがさばけないと、「金銭的にかなり厳しい状況になる」(舞台関係者)という。
「そのため、役者にまでチケットを売るノルマが課せられるわけです。最近では、そのハードルも高くなっています」(同)
もちろん役者だけでなく、舞台制作関係者も必死だ。チケットをさばける役者をキャスティングするために、奔走しているという。そんな中、トラブル続きの舞台公演に、ある肩書を持つ役者が今、意外な形で「重宝」されているというのだ。
「今、舞台制作関係者が必死で探しているのは、『宝塚出身』という肩書を持つ女優です。世間一般の知名度はまったく関係なく、そこそこ演技のできる『宝塚出身』女優が最も歓迎されています。なぜなら宝塚の女優には、コアなファンがついている人が多いので、一定のチケット収入を見込めるというわけです。最近は、3番手以内に宝塚出身女優がしょっちゅう起用されるようになりましたね。女優にとっては3番手以内の役をゲットでき、制作サイドはある程度チケット収入が読める。お互いいいことだらけなんです」(芸能関係者)
「宝塚」のブランドは、不況下であるほど力を発揮するものなのかもしれない。