これぞバブルの遺物! 北千住「アメージングスクエア」跡地で熟年デート!
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【第2回 アメージングスクエア跡地】
皆さんは、「バブル期」という人々がクスリ飲まされたみたいにハイになっていた時代があったのをご存じだろうか。女子はこぞって股にY字が浮かび上がるボディコンミニスカートをはき、前髪をなぜかトサカのように立て(おかげでヘアスプレーが飛ぶように売れたはずだよ)、野太い眉毛に真っ赤な唇、そして吉川晃司に対抗するかのような分厚い肩パット入りのスーツを着ていた時代だ。
そんな時代に、なんでかわからないけれど、巨大迷路というのがはやった。スゲー広い敷地を板で仕切って迷路にして、何分でゴールまで行けるかな、という。ただ道をウロウロ歩くだけの迷路に、なぜあんなにも多くの人が夢中になったのか……。
まあ、当時はまだファミコンからスーファミになったばかりの、ドット絵ローテク時代。携帯は一部の人にしか許されないビジネスバッグのようにでかい代物で、ネットも普及前夜、カラオケボックスは誕生したばかり、とにかく娯楽の少ない時代だった。過剰と言えるほどのUV対策もまだ始まっておらず、ゾンビのようにウロウロ歩くだけでも十分楽しかったのかもしれない。そんな巨大迷路、今回はその中でも代表的な「アメージングスクエア」の跡地でのデートをご提案いたしましょう。
ここは、かつてこの巨大迷路に遊びに来たことのある、元・初々しいカップル、現・熟年夫婦や復活愛カップル(不倫込み?)にオススメ。時代に合わせてちょいちょい姿を変えてきたこの巨大迷路、今はどんな姿で私たちを楽しませてくれるのでしょうか。
今でもワタクシ、「北千住」というと「アメージングスクエアがある場所」というイメージです。何しろ初めて北千住という地名を知ったのがここ、しかも相手を変えて2度も行っちゃったもので。やっぱりなにか「迷路マジック」にとりつかれておりました。
1度目に行った時は、ただ屋外の迷路を歩いただけのような気がするけど、何しろ彼に突然肩を抱かれてびっくりしちゃって記憶が飛んだらしい。かわいらしい時代もあったもんだ。2度目に行った時は、入り口にゴーカートがあった。で、一番の目玉は「宇宙人の侵略を食い止めろ!」みたいな、酒でも飲んでベロベロだったら楽しそうな、各部屋で宇宙人をレーザービームで撃つ、というようなアトラクション。
まあ何しろ10年以上前の、別れた男性との記憶なんてそんなものかもしれない。あ、そうだ。「アメージングスクエアに来たカップルは別れる」とかなんとか伝説をねつ造したらどうだろう。で、今もう一度2人で来たらその愛は永遠、みたいな……。