ヴィトンにハマるバナナマン・日村勇紀が、「お前のくせに」と言われる訳
<日村とヴィトン>
なにかのことわざではないけれど、なんとも違和感ある取り合わせだ。
7月に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「すぐモノ買っちゃう芸人」でも披露していたが、バナナマンの日村勇紀は、ルイ・ヴィトンが大好き。ヴィトンやエルメス、グッチなどが大好きな芸能人はもちろんたくさんいるし、超売れっ子のバナナマンがブランドに凝っていたって全然おかしくない。その理屈はわかる。でも、「日村がヴィトン」という取り合わせには、やっぱり違和感がある。なぜだ。
8月4日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に、バナナマンが出演し、日村のヴィトン好きの話題になった。
設楽統からもらった財布が、ヴィトンにハマるきっかけだったという。それまでブランド物にはまったく興味がなかったのに、
「そっからヴィトンを好きになっちゃって。すっげー好きになっちゃって!」
種をまいたのは、設楽だったのか。そんな日村の「お気に入りのヴィトンコレクション」をスタジオで披露。ガラガラ運ばれてきたキャスター付きのテーブルには、財布、バッグ、シューズにベルト、サングラスなど、華やかなヴィトン製品がズラズラと並ぶ。中には、設楽にもらったという財布もある(日村のイニシャル入り)。「お前のくせに」とくりぃむしちゅー・上田晋也も笑っていたが、「日村のくせに」、結局これに尽きるのか。
「海外に行ったら、ヴィトンちょっとのぞきに行くの?」
と上田に聞かれ、
「絶対、行きます!」
と即答。フランスの本店では、目に留まったバッグがあまりにも素敵すぎて、駆け寄ったこともあったという。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の通称「買う」シリーズで、これまでダンヒルのスーツにロレックスの時計、そしてポルシェを“強制お買い物”させられてきた日村。「ヤダヤダ」言いながら、結局言いくるめられて「じゃあ、買います!」となる流れは毎回超面白いのだが、その一方で、ヴィトンは、自分から積極的にバンバン買っている日村。商品に興味があるかどうかが違うから、「ヤダヤダ」してるのも本当なんだろうけれど。
とにかくヴィトンが好きになりすぎて、ヴィトンなら何でも買っちゃうという。25万もするパーカーも買っちゃうような状態で、もう何を買っているのかも、わからなくなっている状態だという。とにかくヴィトンだから買う。そんな日村を設楽は、「ハマリすぎたヤバい奴みたいな」と、自分がハマらせた日村を笑う。そうか、その状態が面白いのか。
この日、ヴィトンと関係ない話で、日村がよく「カッコつけてる」と言われるという話があった。本人は全然カッコつけているつもりじゃないのに、周囲の人や一般の人には、カッコつけてると思われてしまうというのだ。
「そうやって普通にしてるだけで、振り幅がイメージと違いすぎるから」(設楽)
だから、ラジオにもこんなメールがくるという。
「日村さんがセブン―イレブンでカッコつけてました」
日村本人も、
「オレはやったつもりないんだけどね、見えちゃう」
と言っていた。設楽の言う「振り幅」、上田の言う「お前のくせに」。本人はまったくの無自覚だけど、カッコつけてるように見える。これが、<日村とヴィトン>の違和感の理由か。
そんな日村のヴィトン。上田が、
「それを視聴者の人にプレゼントしてくれんの?」
と言ったことで、さんざん「ダメだよ!」と言いながらも、
「もうーーー、じゃあ、もうコレあげますよ」
と、視聴者にボストンバッグをプレゼントすることに。太っ腹。とんねるずの「買う」みたいな流れだ。「日村、ヴィトンをあげる」。
これに続いて、「日村、ロレックスをあげる」「日村、ポルシェをあげる」と第2弾、第3弾となったら、それはそれできっと面白い。とんねるずが見てませんように(見てますように、か?)。
(太田サトル)