サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場今年も売れていた有吉弘行と日村勇紀、毛色の違う魅力は 芸能 [TVツッコミ道場] 今年も売れていた有吉弘行と日村勇紀、毛色の違う魅力は 2011/12/22 11:45 TVツッコミ道場 『DIAMOND SNAP』(ホリプロ) 今回ツッコませていただくのは、「今年いちばんテレビに出演した」(日本モニターの調査結果)有吉弘行。『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』(テレビ朝日系)など、「有吉さえ出しておけば面白くなる」という番組は多く、『ロンドンハーツ』に至っては、とうとう有吉がレギュラーにまでなってしまったが、実は「いつでも」「どこでも」出しておけばなんとかなるという人ではない気がする。むしろ空気も読めるし、デキる人であるだけに、実は自分からどこにでもどんどん出ていくわけじゃない。 たとえば、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)。ここでは別に毒を吐くでもないし、有吉がいることで面白くなっている感もなく、完全に有吉の無駄使いになっている。有吉の場合、求められる番組・場面では能力を出してくるが、「ヌルイこと」が良しとされるところであえて毒を吐いたりはしないのだ。 そんな有吉と真逆なのが、バナナマン・日村だと思う。自分から力を出さなくとも、そこにいるだけでみんなが気になってしまう存在・日村勇紀。 近年の代表作は、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「日村○○を買う」のコーナーだろう。日村が高級時計を買う、高級スーツを買う、ただただそれだけのことなのに、腹がよじれるほどの異常な面白さである。同じシリーズで有吉も時計を買ったが、残念ながらあまり面白くはなかった。最近はスタッフなども巻き込まれているが、それもあんまり面白くはない。「やっぱり初回の日村がすべてだったのか」という気持ちになりかけていたところ、12月15日放送の「日村冬物を買う」で、またしても天才的な日村を見た。 銀座の街を正装して歩くとんねるず&日村たち。銀座といえば、以前スーツを買わされた高級ブランド店「ダンヒル」がある街だ。この時点でフツウなら「ここに来ると、スーツを思い出すな」と思うだろう。場合によっては「あのとき無理やり買わされて嫌だったけど、結局、気に入っちゃったんですよ」ぐらいのムダ話が出るかもしれない。 にもかかわらず、日村は銀座の街を何も考えずぼんやり歩き、「ダンヒル」の近くに来ても何の警戒もしていない。そして店に入らされ、初めて何が起こっているか(また買わされる!)に気づくのだ。 「ズリ~よ! そんなのアリかよ!」 さらに冬物スーツを着せられ、片手には15万円ぐらいするペンを、もう片手には同じく15万円ぐらいするブラシを持たされた日村。これは反則ではないかと思うほどの面白さだ。 有吉と日村、ともに売れっ子だ。でも、出す力のコントロールが自在で、ときには「空気」や「無」になることもできる有吉は、『ドラゴンボール』で言うなら、悟空や、クリリンら地球人の戦士たちのようではないか。 対して、バナナマン・日村は、どこにいても気配を殺すことができず、パワーもオーラもダダ漏れになってしまう。『ドラゴンボール』でいうなら、サイヤ人など地球外のモノだろう。 芸がある人がテレビに出るわけではない近年の傾向において、いずれも「実力者」であることだけは確かだと思う。 (田幸和歌子) 『DIAMOND SNAP』 スカウターで測れちゃう系ね 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・『バナナ炎』で堪能する、日村を泳がせる設楽の見事な手腕 ・バナナマンがロバートらに詰問! 「なんで僕らに票入れなかったの?」 ・有吉を脅迫し、ムカデをバリバリ……妖力を持ち始めた(?)黒柳徹子 最終更新:2011/12/22 11:45 次の記事 他人の甘酸っぱい恋バナに酔う! 切なすぎてすすり泣き続出『胸キュンナイト』 >