“入りは戸田で中盤から檀”、「CLASSY.」が伝授する“金麦キャラ”の使い分け
夏にオシャレなんざしてられんわと「CLASSY.」(光文社)には珍しくゆるめファッションを特集していた先月号から、早々と軌道修正に入った9月号。今月の特集は「夏のマンネリを変える 気分転換コーディネート」です。「“ゆるカジ”といえば聞こえはいいけど、記録的な猛暑も手伝って、ただ“ゆるいだけ”になっていませんか? 楽だからって着続けてきたその服、そろそろ飽きてきたでしょう?」など、女性誌の十八番である揺さぶり攻撃を仕掛けてきます。興味のある方は、どうぞご参考になさってください。今月号は特集以外に今の「CLASSY.」を象徴するページが多いので、そちらを見てみたいと思います。
<トピックス>
◎夏のマンネリを変える 気分転換コーディネート
◎決定版! 「こなれカジュアルに似合う顔」完全ガイド
◎「金麦」には男の理想と妄想がつまってる!?
■心の底からカジュアルが苦手な「CLASSY.」読者
先月号ではコッテコテな関西読者が多数登場し、東京で流行中の「がんばってない系オシャレ」にパンチを食らわせていました。それに対抗するかのように、今月は東京読者が見参。「東京読者 小澤由梨さんの8月全コーディネート」では、小澤さんのリアルな1カ月を2ページにギッチギチに詰め込んでおります。
ドレスデザイナーである彼女は、今年結婚したばかりの新婚。仲がいいという実家の近くに新居を構えた、「CLASSY.」的世界観の住人ではないでしょうか。「クライアントにデザインを見せる日」「友人が立ち上げたショップのパーティーへ」などキラキラスケジュールの合間に、「地元の商店街でお買い物。彼は和食が食べたいって言ってたっけ」といったほっこり情報を散らすことにも余念がありません。しかしこれが「CLASSY.」読者の宿命でしょうか……ふらっと地元商店街で買い物のはずが、ゴールドの鬼ヒールサンダルに、これまたゴールドのド派手アクセ。ほっこり地元感ゼロです。カジュアルなスタイルにも漲ってしまうジリジリした気合。東西のどちらの読者も気張りという病から抜け出せない模様。
“カジュアルにカジュアルを着こなせない”というねじれ現象は、こんな企画でも見ることができます。「『こなれカジュアルに似合う顔』完全ガイド」。LA風なマキシスカートが、セレブ風柄パンツが、ワンマイルウェア風スエットパンツがしっくりこない……その原因は「眉が古い」「アイメイクが濃い」「リップがコンサバ」「ヘアがきっちり」にあると一刀両断されてました。嗚呼、ラフでカジュアルなこなれを邪魔する、毛先のワンカール! 「CLASSY.」なカラダに染みついたキッチリオシャレは、簡単には払拭することはできないと知りました。
■「CLASSY.」読者ならやるよ、全力の金麦妻を!
続きましては今月の問題企画をご紹介します。「『金麦』には男の理想と妄想がつまってる!?」。 以前「婦人公論」(中央公論新社)の対談記事に「20代男性が今求めているのは金麦女性」とありまして、「どこの世界の20代だよ~」と鼻ほじりながら読んでいたのですが、正しくここの世界でしたよ!