スクープインタビューで厳しい市場を生き抜く、米老舗5誌
昨年、アメリカでは82もの雑誌が廃刊に追い込まれた。2011年には152誌が廃刊しているため、数字だけ見ると状況は良くなっているようにも思えるが、実際には雑誌を購入する人の数は減少し続けているのだという。老舗週刊誌「ニューズウィーク」のように廃刊後は電子版に力を注ぐケースが多く、多くの出版社がデジタルな展開に力を入れなければならないという状況にある中、雑誌の売れ行きが安定していて「ウェブはあくまで雑誌を購入してもらうためのツール」と考えている社もある。クオリティーの高い独占インタビューなどで実績を積んできた老舗雑誌たちである。今回は、そんな老舗雑誌たちの中から、スクープインタビューを連発してきた人気雑誌を5つ、紹介したい。
■「GQ」
メンズファッション、ライフスタイル、食、エンタテインメント、フィットネス、トラベル、スポーツ、テクノロジー、そしてセックスに至るすべてのジャンルをカバーした老舗男性誌。セレブインタビューは映画スターやミュージシャン、プロスポーツ選手など、幅広い分野からピックアップしており、読み応えのある雑誌として知られている。
印象的なインタビューとしては、2011年にラッパーのリル・ウェインが「35歳でリタイアする」と宣言したもの、12年にデンゼル・ワシントンが急死したホイットニー・ヒューストンとの想い出を語ったもの、今年、ビヨンセが「出産を経験して、女性の力がどれほどすごいものかをあらためて知った」と語ったものが挙げられる。セレブの生々しい人間的な部分に触れているのが特徴で、16年大統領選に立候補するとみられているマルコ・ルビオが、大のギャングスタ・ラップ好きでN.W.A.や2パックのファンだと明かし、「最近は社会的、政治的メッセージのあるラップが消えてしまった」と嘆いたインタビューも大きな話題となった。
インタビューのほかにも、イラク戦争最前線で戦う兵士たちが撮影した写真を紹介したシリーズ『This Is Our War:A Soldiers’ Portfolio』も好評だ。
1931年に業界向けファッション誌「Apparel Arts」として創刊、後に「Gentlemen’s Quarterly」という名称を経由し、コンデナスト・パブリケーションズが買収してから「GQ」に名を改め、「エスクワイア」に対抗する男性誌となった。現在の発行部数は、94万部と発表されている。
■「ヴァニティ・フェア」
「Vanity Fair [US] August 2013」アートのような美しい表紙で知られる「ヴァニティ・フェア」は、ポップ・カルチャー、ファッション、時事問題、セレブ情報、社交界シーンをネタとして取り扱う異色のマガジン。富裕層の読者に支えられているため、電子版に頼ることなく安定した売り上げを保っている。
セレブが衝撃的な姿で表紙を飾ることが多く、デミ・ムーアの妊婦ヌード(1991年)、15歳のマイリー・サイラスのセミヌード(08年)などは論議を醸したが、アートとしての評価は高かった。それもそのはず、同誌が使う写真家はブルース・ウェーバー、アニー・リーボヴィッツ、マリオ・テスティーノら超一流のフォトグラファーばかり。トム・クルーズがケイティ・ホームズと愛娘スリをお披露目したのも、同誌であった。
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