舘ひろしに「オンコ」と呼ばれる、浅野温子のプライベートなアレコレ
浅野温子。出演した多くの作品はよく知っているが、役を離れた素の浅野温子のことは、意外に知らない。トーク番組やロケ番組などで見る機会も少なく、プライベートがあまり見えないので、そもそも結婚してるのかどうかも知らない(していたんですね)。
その浅野温子が、7月12日放送の『はなまるマーケット』(TBS系)に、トークゲストとして出演した。実は初出演なのだという。15歳の女優デビューから、『あぶない刑事』(日本テレビ系)、『パパはニュースキャスター』(TBS系)、『抱きしめたい!』(フジテレビ系)などの代表作で華麗な経歴を振り返っていった。
そのトークで、温子のアレコレをいろいろ知った。座右の銘は「神のまにまに」。子どもの頃の夢は「花屋さん、尼さん、舞妓さん」で、中でも尼さんになりたかった。初デートは中2で、『ジョーズ』を見に行った……などなど。トークが進んだところで、今度は、ドラえもんが大好きだという話題に。その理由は、「丸いっていうフォルムが癒やされる」のだそうで、ドラえもんのグッズを集めたり、アニメを録画しているとのこと。それだけで意外だ。アシスタント役の山内アナが、こう切り出した。
「そのドラえもん好きが高じて、こんな意外なことをなさってたんです」
フリップに書かれていたのは……
<ドラえもん声優オーディションエントリー!>
ドラえもんの声優を交代する際に行われたオーディションに、浅野温子が参加していたというのである。受けた役は、
「ドラえもん一本です」
とのことで、最終選考まで残ったという。もしかしたら「温子えもん」が誕生していたかもしれない。どんな感じなんだろうか。
「のび太くん、遊ぼうよ!」
温子がドラえもん風の声でしゃべり出した。浅野温子でありながら、ちゃんと「ドラ声」でもある。スタジオの勝俣州和も、「いいじゃないスか!」と絶賛。さらに、「どら焼き食べたいよー」などと、温子えもんはノリノリだ。声の演技のイメージを聞かれると、
「私の中では永遠に大山(のぶ代)さんが……だからそれを引き継いでっていうのは非常にありました」
ドラえもんの声優陣が一新されたのは、もう8年も前のこと。それなのに、いまだに「新ドラえもんの声に違和感」といった意見が聞こえてきたり、ドラえもんの声マネも大山のぶ代版を模倣したものが多い。あらためて、のぶ代版ドラの影響力の大きさを感じる。確かに本人が言うように、浅野温子のドラえもんは、のぶ代風かもしれない。だから、ドラえもんのスタッフ側に「全然違うもの(がほしい)とか言われて、アレー! みたいなね」となったのもうなずける。
それにしても、この温子えもんはちょっと見てみたかった。そう思っていたら、勝俣がこんな提案をした。
「映画シリーズみたいなの、出てほしいですね、ニセドラえもんとか」
その手があったか! これを聞いた温子えもんは、カメラに向かって「待ってます!」とアピール。ぜひ実現してほしい。
ところで、今回の出演はこの日に放送がスタートした橋田壽賀子ドラマ『なるようになるさ。』の宣伝を兼ねたもので、夫役の舘ひろしから妻役の温子へVTRメッセージが流された。
「えー、オンコ。みんなをいじめてない? 大丈夫?」
“オンコ”!? 舘ひろしは、浅野温子のことを、“オンコ”と呼んでいる――また新たな温子の知識が増えた。ちなみに浅野温子は、舘ひろしのことを「タッちゃん」と呼んでいた。VTRの舘は、「オレは、オンコのことをすごく尊敬してる部分があって」「オンコはシャイですよ」とか、何度も“オンコ”連発。さらに、もう1つ驚いたエピソードがある。ダブル浅野出演のトレンディドラマ『抱きしめたい!』だが、勝俣がこれに、「僕、途中までキャスティング決まってたんですよ」という驚きの発言をしていた。
結局、キャストはモックンに変更され、勝俣も、「そら今思えばね、モックンですよ」と語っていたが、勝俣になっていた場合、あのトレンディな世界はどう変わっていただろうか。コント寄りになっていたのか、どうなのか。これもまた、温子えもんと同じ、「もしもの世界」だが、こちらもちょっと見てみたい。
(太田サトル)