ユニクロ、しまむら大活用「日経ウーマン」ファッション特集は、やっぱりダサかった
「日経ウーマン」8月号(日経BP社)、YOUによる脱力系口語体のリレーエッセイも今回が最終回です。「仕事も子育ても真面目に考えすぎるより“コント”だと思うほうがうまくいく」といういかにもYOUらしいメッセージは、果たして堅実かつ真面目な「日経ウーマン」読者に届いたのでしょうか。
完全合理主義の「日経ウーマン」も、真剣に読むとついていけませんが、コントだと思えば笑い飛ばせるかもしれませんね。「真面目にやってるつもりが、実はコントみたいだったという。深い。いい感じです」とYOUも言っています。今月の「日経ウーマン」、地味すぎるファッション特集も、お決まりの副業(プチ稼ぎ)特集も、コントだと思えばツッコミどころが満載でかえって「いい感じ」ですよ! 多分!
<トピック>
◎仕事も暮らしも時短でいこう!
◎とにかくトクする!夏のプチ稼ぎバイブル
◎みんなのリアル服 ぜ~んぶ見せます♪
■「日経ウーマン」流・甘辛ファッションへの疑問
というわけで早速、「みんなのリアル服 ぜ~んぶ見せます♪」特集を見ていきましょう。恒例の読者アンケートでは、「洋服を買うときに重視することは?」という質問のぶっちぎり1位が「価格」。中高生ならともかく、いっぱしの自立した20~30代女性が、洋服を買う基準が「コスパの良さ」でも「着回しのしやすさ」でも「似合うかどうか」でもなく、そのもののお値段だそうですよ。「日経ウーマン」が提唱する「贅沢は敵」の精神がいかに読者に浸透しているかわかりますね。特集内容を見てみても、「ユニクロだけで一週間着回しダイアリー」「乙女心を忘れない!!“しまむら”投入コーデ」「プチプラアイテム、大集合!1000円から2000円台で万能お役立ち」等々、とにかく日々の洋服代を安く収めようという熱意しか感じられません。
女子大生読者の多い赤文字系雑誌では、小遣いでは到底買えないようなブランド服がバンバン紹介され、たまにある「プチプラ」服も、その条件は10,000円以下と、意外とハイプライスだったりしますが、「日経ウーマン」のファッション特集は日経だけに、日本の経済事情や読者の財布事情に寄り添った企画になっているといえるでしょう。赤文字系が夢を売るファッション誌なら、「日経ウーマン」はリアルをつきつけるライフスタイルマガジンですね!