「ガサツ妻であり続けること」北陽・虻川美穂子、シェフ夫との離婚回避策を考える
■虻川夫妻の「自己顕示欲の強さ」
料理はヘタ、ガサツ、女としての魅力なし。この状況から、虻川夫妻を離婚に近いと見る向きもある。しかし、それは一般人の価値感なのだ。
一般人と芸能人で最も異なるのは、自己顕示欲の強さである。芸能人は、良くも悪くも注目されることが至上の喜びなのだ。虻川は芸能人なので、自己顕示欲が強いのは当然だが、料理人である夫はどうなのだろう。近年、最も露出が高い川越達也シェフは、「月刊サイゾー」(サイゾー)のインタビューで以下のように語っている。
「ほとんどの料理人は実はメディアに出たいんですよ。この世界は自己顕示欲が強い人ばかりなんです。(中略)でも、なかなかメディアに出ることはできないから、メディアに出ることは悪だという考えに歪んでしまう」
川越論がすべての料理人に当てはまるとは言えないが、あれだけテレビに出ているということは、虻川夫も出たがりタイプなのだろう。こういう人気商売に従事する、自己顕示欲の強い者は、結局は「自分以外愛せない」という病気を持つ。
そして、レストランやエステなど、客商売の命運を左右するのは「有名人」である。一般人1万人の大絶賛より、有名人1人の少しの褒め言葉の方が有用性が高く、それゆえオーナーは「有名人に気に入られたい」「お近づきになりたい」と常にアンテナを張っており、もっと言ってしまえば、彼らは有名人なら人格などどうでもよく、誰でも好きなのだ。自分が一番好きな虻川夫は、“女”としての虻川に興味はないが、“有名人”としての虻川を愛しているという可能性は、十分にある。
自分しか愛せない病は、もちろん虻川も罹患している。虻川は人生相談バラエティ『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)で、「夫に女性として見てもらえない」と悩みを訴えたことがあった。その際、おネエ相談員に「なぜ夫好みの服装にしたり、言葉遣いを丁寧にしないのか?」と問われ、「なんでそっちに合わせなきゃいけないんだよ」とかたくななところを見せた。芸能界は階級社会であり、大物(人気のある者)の言うことを小物(人気のない者)が無条件に聞く仕組みになっている。虻川が夫のリクエストを受け入れないのは、心のどこかで、「夫を自分より下だから、言うことを聞く必要はない」と見ているのではないか。つまり、彼女が夫好みの服装をしないのは、自身の好みの問題ではなく、「なぜ自分が相手に合わせなくてはいけないのか」が、わからないからなのではないだろうか。