「アバクロ」「ディーゼル」のネット商品はニセモノなんですか?
ブリトニー・スピアーズ、ニコール・リッチーなどの愛用ブランドとしても知られ、日本の若者の間で爆発的な人気を誇るアバクロンビー&フィッチ。しかし、日本での旗艦店は銀座と福岡のみで、アメリカの直営オンラインストアで通販購入という手もあるが、日本における価格協定があるためか、円高還元もされず、意外にも現地買いのおトク感は味わえない。
ならば個人輸入なら――と、少しでも安く入手することを試みる方々は多いようだが、これも関税率の関係でまとめ買いをしないと逆に損をすることもある。また、ブランド・イメージを保つための転売防止として、同タイプで同サイズの服を2枚以上購入しようとする客に対して販売を断るなど厳しい規制が張られている。それは日本の旗艦店でも同じようだ。
だが、楽天やYahoo!などに出店しているネットショップでは、半額以上の割引品が大量に出回るなど、謎が多い。
「ネットに出回っている『アバクロ』や『ディーゼル』なんか、9割以上は偽物だよ。アバクロの本物を置く小売店は、海外も含めてアチコチと何千キロも足を使って買い付けなきゃならないんだから」(アメカジショップの店主)
確かに、アバクロ側の規制を考えれば、街に店舗を構える小売り業者としてはそうせざるを得ないだろう。さらには「9割が偽物」ともなれば、ネット買いのユーザーのほとんどが「フェイク」を着ているということになる。
とりあえず筆者は、とある大手ショッピング・サイトに出店しているショップからアバクロのロンTを2着購入。厚手の長袖タイプで、シーズン・オフと型落ちであることを考えたら、安くも高くもない買い物だ……と、それはノーブランド・ユーザーの感覚かもしれないが。
ちなみにディーゼルの場合、伊勢丹や大丸などの、大手百貨店で扱っていることもあり、アバクロとは販売システムがやや異なるようだ。アバクロの場合は直営店しか存在しない。わかりやすく言えば、ユニクロと同じシステムなのだ。