異例の女芸人11人が司会! 局関係者にも心配される『27時間テレビ』の思惑
フジテレビ夏の恒例特番『FNS27時間テレビ』が、今年は8月上旬にオンエアされることが発表された。気になる司会者にはオアシズ、森三中、椿鬼奴、友近、ハリセンボン、柳原可奈子、渡辺直美の女芸人11人が抜擢。これまで単独の大物司会者が恒例だったことから、「新しい試みだ」と視聴者の間で話題になっている。
同番組は、1987年の『FNSスーパースペシャル 1億人のテレビ夢列島』が前身となり、2002年から正式に『27時間テレビ』とタイトルが変更。これまでに、ダウンタウン、明石家さんま、SMAP・中居正広、みのもんた、ナインティナインら、基本的に冠番組を持てるクラスのビッグタレントが司会を務めてきた。「こうした司会者の抜擢法により、年ごとにスポンサーの集まりも違うし、どこの部署が中心となって制作に携わるかが、よりはっきりしていた」(テレビ誌編集)そうだ。
実際、みのが司会の年は「情報番組の制作部署が中心となったため、お色気は当然排除。ナイナイやさんまが司会の時は、バラエティやお笑い番組の制作スタッフが中心のため、お色気もありつつ、“ボケ”が効いたコーナーも多くなる傾向がある」(同)という。
そんな中、今回起用されたのは、およそ冠番組を持つにはパワー不足が否めないタレントばかり。その理由について、フジテレビ関係者が解説する。
「異例の抜擢の理由は、ズバリ経費節減(笑)。オアシズ、柳原以外は吉本興業所属でギャラのランクもそこそこ。さんまもアシスタントで入りますが、メーンになると、それこそ莫大ななギャラが発生するので、サブ扱いにしたのでしょう。もう1つは、視聴率で苦戦を強いられているフジが、とにかく女性ウケする女芸人を多く使い、女性からの視聴率アップを狙いたいと意気込んでいる。ただ、女性ウケする内容になれば、『27時間テレビ』恒例の暴走気味の言動やコーナーは排除されるので、結果として視聴率アップに貢献しないのでは? と心配する声も上がっています」
狙いと趣旨はよくわかる今回の異例の人選。しかし、果たして功を奏すのだろうか?