慶應幼稚舎対策も万全! セレブ保育園のお受験指導をチラ見せします
現在発売中の「VERY」(光文社)に、駒沢の森こども園が紹介されています。去年の秋くらいから「とにかく預かって!」というような入園者は減り、登園に1時間近くかけても「お受験指導」を目的に通われる方が増えてきました。共働きであっても受験させたい人たちです。中には「お姉ちゃんを幼稚園に通わせていたけど、受験にはこれといってプラスにならなかったので、幼保一体型を希望し、当園にたどり着いた」という方もいます。当園の受験対応は、小学校受験で1番難しいとされている慶應幼稚舎に基準を合わせています。具体的にどんなことをしているか、小学校受験をさせる見学者には、以下のようなご案内をしています。
■絵画
年少の10月までの目標は、はさみ、のり(指つけとスティックのり)が使えるようになり、「動物」「食べ物」「乗り物」は最低描けるようにすること。女の子はウサギ、男の子はライオンを描く傾向にあるので、お友だちとかぶらないものにしてください。動物ならオオカミ、海の生き物ならチョウチンアンコウなど、得意なものを何か考えておくといいです。何も描けないところからのスタートの場合、イラスト動物図鑑や海の仲間図鑑を真似して描くことから始めています。生き物の写真を見て描かせるのは、もっと後です。
年中の10月までには、「好きな陸の動物」「好きな海の生き物」「見たことない虫」などが描けるようにします。見たものを描くのではなく、想像して描くことができるのが受験絵画の基本です。画材はクレヨン。描きたい色がない場合は混色します。「夏休みに家族でやった楽しいこと」などの出題もあるので、旅行に行く時は写真を撮ると後で役に立ちます。人物を描くのに苦戦しているお子様が多いですね。
慶應幼稚舎は、絵を描いている途中「お尋ね」があるのが特徴で、その時は手を止め、「これはどんな絵なの?」などの質問に答えます。年中から時間を区切り、絵は大きく、背景は薄く速く塗る練習をします。白い部分が多いと見栄えが悪いので、必ず背景(空など)を描いてください。時間が残っているのに、1つだけポツンと描いて「終わった」と言うお子様がいますが、時間いっぱいまで色を塗ったり、背景を描いてください。途中であっても「はい、やめ」と言われたら、クレヨンを置いてください。
年長の10月、つまり受験までには水彩(筆)、水彩(短いローラー)、クレヨン、油性ペン、スズランテープ、モール、ビーズ、折り紙を使って表現できるようにします。ペットボトル、発泡スチロールなどを使った立体製作や、お友だちとの共同製作も行います。行動観察も同時に行う試験なので、「私はこっちを描くね」「○○を描いてもいい?」などと、お友だちとお話をしながらできるのが理想です(もちろん無駄話はNG)。日頃から画材に慣れるため、油性ペン、モール、折り紙、セロテープ、ティッシュの空き箱などを目につくところに用意して、お母様が食事の準備や掃除をしている時など、製作するようにすると、伸びていくと思います。
■空手(受験体操)
空手の時間の3分の2は、受験体操を行っています。ゴム飛び、動物歩き(あざらし、くま、うさぎ)、ネットくぐり、スキップ、ギャロップ、ケンケン、前転、ボールつき、ボール投げ(上に投げる、的に当てる)、好きなポーズ……何個か組み合わせて、体操と指示行動を行っています。最終的には、先生から指示された内容を5つぐらい覚えて実演できることが理想です。その際、ゴム飛びの時、先生のお手本が「両足飛び」だったか「片足飛びだったか」、ボールつきの時「何回ついたか」目で見て覚えていないといけません。すべてに共通しますが、先生は1度しか言わないし、お手本も1度しかやりません。最初は1つずつの動きをマスターし、できるようになったところから始めます。先生の真似をする模倣体操も行います。体操自体が苦手でも、先生は子どもにわかるようコツを教えてくれます。