食事はハンバーガーで、「休日のオッサン」のような格好も? セレブの奇妙な結婚式
■引き出物にチューイングガムを入れた、ブリトニー・スピアーズのしょぼさ
かつて全米を魅了したポップアイドル、ブリトニー・スピアーズが、バックダンサーのケヴィン・フェダーラインとの結婚式を挙げたのは、04年9月18日。若いとはいえ一世を風靡した億万長者のブリトニーのこと、きっと豪華な挙式を挙げるだろうとみられていた。しかしふたを開けてみると、ショボく奇妙な内容で、世間を唖然とさせたのだ。
場所は、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド近くのスタジオシティ。ケヴィンが世話になっている仕立て屋の庭だった。特定宗教とは無関係の式で、さっさとプラチナの結婚指輪を交換し、たったの5分で終了。招待客30人ほどの披露宴は、見るからに金をかけてないもので、振る舞われた食事はミニ・チーズバーガーとチキン・ストリップス。新郎はカスタムメイドの正統派タキシード、新婦はモニーク・ルイリエのウェディングドレスを身にまとっていたが、最終的に2人ともスウェット姿に。「ミセス・フェダーライン」とプリントされたこのスウェットを着たブリトニーは、ケヴィンと招待客を引き連れクラブに繰り出し、一晩中踊り明かした。なお、クラブのドリンク代は客に払わせたと伝えられている。
これだけでも唖然とするのだが、新婦の付添い人であるブライドメイドは「メイド」とプリントされた白いジャージ、新郎の付添い人であるベストメンは「ピンプ(=ポン引き)」とプリントされた白いジャージを着用。引き出物はギャップのジーンズ、チューインガム、ナイキの靴ひも、幸せなカップルを象徴するシルバー・キーリングと、こちらも悲しくなるほどしょぼかった。
■『アダムズ・ファミリー』のような式を挙げた、マリリン・マンソン&ディタ・フォン・ティース
独特の世界観を持つロック歌手マリリン・マンソンが、オタクのように萌え憧れていたバーレスク・ダンサーでフェティッシュモデルのディタ・フォン・ティースとの交際にこぎ着けたのは01年、32歳の誕生日のこと。1年ほど熱烈アプローチをかけられて根負けしたディタが、アブサンのボトルを片手に彼の誕生日を祝いに訪れたのがきっかけだった。04年、マリリンは、7カラットのダイヤの指輪を持ってディタにプロポーズ。05年12月3日、2人は挙式した。
結婚式は、画家で写真家ゴットフリート•ヘルンヴァインがアイルランドに所有する城で行われた。執り行ったのは、チリ出身の超現実主義者の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキー。宗派など関係ない式には、60人ほどが招待され、その中にはリサ・マリー・プレスリーもいた。
2人の結婚式の様子は、ファッション雑誌「ヴォーグ」米版06年3月号で紹介されたのだが、まるで『アダムズ・ファミリー』のホームパーティーのようなダークな雰囲気で、世間を驚かせた。ディタは、ヴィヴィアン・ウエストウッドの濃い紫色のシルク・ウェディングドレスを着用。帽子デザイナーのスティーブン・ジョーンズが手がけたハットがアクセントになっており、靴は見えないもののクリスチャン・ルブタンがデザインした一品モノだった。一方、マリリンはいつもよりは控えめだが、顔は白塗り、深紅の口紅に目の周りには濃い紫色のシャドーを塗りたくっており、その風貌はオシャレなドラキュラ伯爵といったところ。だらんとしたディタを抱きかかえる写真はおしゃれではあるが、結婚記念写真にはとても見えないと、大きな話題となった。