食事はハンバーガーで、「休日のオッサン」のような格好も? セレブの奇妙な結婚式
多くの女性がそうであるように、アメリカ人女性にとっても結婚式は生涯におけるビッグイベント。幼い頃から「将来挙げたい結婚式・披露宴」をイメージし、雑誌の切り抜きなどをスクラップしている女性も多い。結婚式情報サイト「TheKnot.com」によると、2012年にアメリカで行われた挙式・披露宴・披露パーティーにかかった費用総額の平均は約289万円。限られた予算内で、伝統的な式を挙げ、個性的な披露宴を行うケースが多いという。
経済不況のため、一昔前と比べて結婚式や披露宴にかける金額は減っているというが、高額所得者であるセレブたちは費用の心配をする必要がない。彼らのウェディングは、「自分たちらしさ」を表現することにとことんこだわるため、世間からすると奇妙に思える結婚式・披露宴が少なくない。今回は、全米がびっくりした「奇妙な結婚式を挙げたセレブ」を紹介したい。
■真っ黒なウエディングドレスを着たサラ・ジェシカ・パーカー
テレビドラマシリーズ『Sex and the City』で大ブレイクしたサラ・ジェシカ・パーカー。彼女が結婚したのは、97年5月19日。相手は、兄の紹介で知り合い、付き合うことになった、俳優のマシュー・ブロデリックだった。
メディアから注目されることを嫌った2人は、極秘結婚式を計画。ニューヨークに招待した親しい友人や親族100人に対しても、最後の最後まで「ちょっとしたパーティー」だと伝えていた。式を挙げたのは、ユダヤ教の礼拝堂「エンジェル・オレンサンズ・シナゴーグ」。マシューの姉で聖職者であるジャネットが執り行うという厳かな式だったのだが、公表された写真に世間はギョッとした。マシューは普通のブラックスーツを着用していたのだが、サラは真っ黒なウェディングドレスを身にまとっていたからである。
サラは、「メディアの目をくらますため」黒いドレスにしたと明かしているが、09年に受けた雑誌インタビューで、「息子が『もうすぐ先生が結婚するの。真っ黒なドレスを着るかな~』と聞くの。『絶対に着ないわよ』と答えたら、『ママ、後悔してるの?』って。正直に『イエス』と言ったわ」と告白。「(結婚の誓いを更新する)バウ・リニューアルするとしたら、絶対に純白のウェディングドレスを着るわ。全部、白で統一しちゃう!」と、正統派の結婚式への憧れを語った。