ブラックメンしか愛せない! 衝撃だったタイのお金持ちからのプロポーズ
皆さん、お久しぶり。ブラックメンオンリーのプラム麗子です。最後の更新からもう2年も空いちゃったけど、その間、何をしてたかって? ……そんな野暮なことは聞かないで。さっき、職業訓練校に落ちた友だちから電話があって、「私たち、先が見えなくて暗いね……」って話をしてたばかりなんだから。
さて、今回は、そんな私が行く国ごとにいろいろプロポーズされて帰ってくるというお話にしようかしら。いろんな国があるんだけど、その中でも一番最初はタイだったの。あれはもう5~6年ぐらい前なんだけど、今思えば、私、あそこで結婚すれば人生変わってたのかなあー、なんてね……。
そもそもタイへは一人旅の予定だったんだけど、一緒に行きたいという友だちがいて2人で行くことに。で、現地で案内してもらう人を探してたら、日本在住のある親切なタイ人夫婦が、「息子が現地にいるから、その子に案内してもらったら?」って言ってくれたの。その息子がラジオDJをしているみたいで、髪なんか結んじゃって、またナイスガイだったわ! でも、今回はその子の話じゃないの。
彼の案内で、タイ人夫婦のご兄弟の家に泊まらせてもらうことになったんだけど、そこがかなりの豪邸! そこの離れみたいなゲストハウスに友だちと2人で何日か泊まらせてもらったのよね。ちょうど誰かの誕生日だったのか、ファミリーが集まってパーティーをやってた日もあれば、「近くの寺でお祭りがあるから」って、そこに連れてってもらったり。ホントにタイの生活を満喫してたわ~。
そんな中、タイ人夫婦のご兄弟で、末っ子のメンズいたんだけど、彼が私のことを気に入っちゃったみたいだったの。もちろん独身よ。その彼、「レイコ、ボクのバイクでドライブに行こうよ!」って誘ってくるわけ。ハーレーみたいなバイクだったから、ホントにファミリー一同、お金持ちの家だったんだわ。
デートでは、急に雑貨屋に連れて行かれて、「ホントは、この店のものを全部レイコにプレゼントしたいよ!」なんてロマンチックなことも言ってもらった……。でも、困ったことに欲しいグッズはまったくナシ。悩んだあげく、かろうじてコースター&トレイセットを選び、さらにその包装を待ってるあいだに「かわいい~」なんて、つい口が滑っちゃった貝の暖簾もプレゼントされちゃった。帰国後、コースター&トレイセットはヤフオクへ、暖簾は物置で眠ることになるんだけど。……ごめんなさいね!
そうして何日も会っているうちに、「もう、そのまま嫁に来なよ」ってプロポーズされちゃったわけ! もう衝撃! しかも、何度も何度も繰り返し言われて。日本ではプロポーズされることなんて全然ないんだから、当時を思い出しただけで、うっとり……。そしたら周りも「絶対に結婚した方がいい!」なんて言い出しちゃって。
そしてある時、一緒に来た友だちがファミリーとおしゃべりしている間に、離れの部屋に2人きりになって、いい雰囲気に……。これはもうあの流れよね、って思ったんだけど、最後までいったかというと、答えはNO。キスしたり、抱き合ったり、いわゆるペッティング止まり。だって、友だちがいつ部屋に戻ってくるかもわからないのに、さすがにそんな状況ではできませんでした。まあ、1人だったら最後までって可能性も充分あったんだけどね!
その彼とは、結局はそれでおしまい。私より2~3つ上だったし、年齢的にもホントに結婚してもよかったんだけど、私ったらどうして躊躇したんだろう。私も若かったし、やっぱり「タイかあ……」って思ったんだよね。当時はまだ南米にも中東にも行ってなかったから、「もしかしたら、もっといいブラックメンが……」って。そう、結局は「欲」のせい。そのせいで私ったらいまだに独身。あの時OKしていれば、今頃、かわいい私のアーノルド坊やが……。あー、人生ってわからないわー。
プラム麗子(ぷらむ・れいこ)
山形県出身、都内在住のカメラマン。年に数回、海外旅行に出掛けてはさまざまなブラックメンと親睦を深めている。アフリカ系からアジア系まで、褐色の肌であればより好みせずトライする、重度のブラックメンオンリー。