コラム
"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第176回】

ビッグダディ、同居再開&番組続行! “偽装離婚”商売の賞味期限

2013/05/28 21:00

 3つの事件とは1986年の岡田有希子の自殺、89年の松田聖子の独立騒動、そして2009年の酒井法子の覚せい剤逮捕である。「週女」は、同誌連載「人間ドキュメント」で約1年半前の11年11月に相澤会長を取り上げており、そこからの抜粋の形で相澤会長を紐解いていく。岡田の自殺は<(岡田の)気持ちを察してやれなかったのが悔やまれます>、酒井の覚せい剤事件については<彼女は天涯孤独で、僕は父親代わりだった>と控えめではあるが、庇いたいという心情を吐露したことが記されている。なぜか聖子に関しては相澤インタビューからの引用はないが、その聖子との確執をメインにしたのは「自身」の追悼特集だった。

 89年、アメリカへ本格進出を図るレコード会社に相澤会長が反対、そのため聖子はサンミュージックを辞めてまでアメリカ進出を目指した。その際、聖子は何度も相澤会長に電話をしたというが、相澤会長は電話に出ることはなく、その後17年間に渡り絶縁状態が続く。そして06年、聖子がコンサートに相澤会長を招待したことで、関係が修復、07年聖子はサンミュージックとの業務提携を結ぶのだ。相澤会長というより、なぜか聖子を持ち上げたような「自身」の追悼記事だが、実際追悼記事は難しいし、技術が必要だ。故人をよく知る人から話を聞き取り、過去のインタビューから言葉を抜粋する。確執なども美談仕立てにしなくてはいけない。「自身」も「週女」もそれなりの切り口だったが、相澤会長という存在を満遍なく記したのはやはり「週女」か。戦後の芸能界を牽引し続けた相澤会長に、合掌したい。

 杉田かおるが交際6年という恋人と1年ほど前に別れたらしい。震災後、杉田は農業に目覚め福岡へ。そのため、恋人とは疎遠になり友人関係になったという。なんだかどうでもいい話ではあるが、しかし杉田の恋をめぐっては個人的に思い出深いことがいくつかある。なにしろ“最初”が強烈だった。杉田の恋愛発覚は同じく「自身」のスクープだったが、そこに描かれたカップルの姿が壮絶だったからだ。深夜都内の路上で揉める杉田と恋人。杉田は人目も気にせず男の胸倉を掴んで「奥さんとエッチしたんでしょ。ねえ、したんでしょ!」と泣き叫んでいたというのだ。さらに2人はなぜか長いディープキス。そしてお城のようなラブホに消えていったというのだから。

 当時この記事を読んで「杉田も凄いけど、相手の男もすげーな」と思った。その直後、杉田の恋人が小学館の有名編集者で、筆者も面識があった人物だったので、顔を思い浮かべてさらに驚いた。その後その編集者が妻と離婚したことにも驚いた。もう2人は一生一緒なのかと思った。しかし杉田かおる48歳、思い切りがいい。今度はどんな恋をするのか。同世代としても期待したい。

最終更新:2013/05/29 16:06
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