「婦人公論」で野田聖子議員が主張する「中絶禁止の社会」は、“弱い女性”を守れるか
今号の特集は「がん、認知症、肥満を撃退する長寿プラン」。「婦人公論」(中央公論新社)ではアンチエイジングも外見ではなく中身です。大事なのはいかに夫より健康で長生きするかですよ。抗加齢医学の第一人者である白澤卓二氏が監修する本特集ですが、そんな白澤氏が「お手本」と呼ぶのが女優の秋野暢子。27歳から毎日10kmのジョギング、夜9時に就寝の朝6時起床、毎日「バケツ1杯くらいの野菜」を食べる……そんなこんなで秋野さんは更年期障害知らずの骨密度はパンッパン。最近ではラジオ体操指導士2級の資格も取得したそうです。なんたる健康執念。これを読者にマネろというのは少々過酷のような気もしますが、冷え切った夫婦関係を耐え、嫌味・小言・のち介護の舅・姑を忍び、いつまでたっても自立しない子どもを凌いできた女たち。「婦人公論」に載るような婚外恋愛を謳歌するもしないも、健康なカラダにかかっておりますものね!! 目指せ、秋野暢子!
<トピックス>
◎がん、認知症、肥満を撃退する長寿プラン
◎生きづらい時代の“愛国”の正体 若い女性が保守化しているって本当ですか?
◎野田さんに問う!“中絶禁止”発言の真意は?
■元々オンナは保守な生き物
今号でまず紹介したいのは「生きづらい時代の“愛国”の正体 若い女性が保守化しているって本当ですか?」。座談会参加者はコラムニスト・北原みのり氏、政治学者・中島岳志氏、作家・赤坂真理氏の3人。「若者の右傾化とか『ネトウヨ』の増殖という現象は、これまでは主に男性の問題として語られてきましたが、これを女性の問題としてどこまで語れるかというのが、今日の議論のポイントですよね」と中島氏。中絶を忌み嫌い、結果コンビニのトイレで出産してしまうような奇妙な倫理観、未来の喪失がジモト主義を呼び、新たなナショナリズムを形成していること、生きづらさゆえの自己承認欲求などなど、女性が保守化している理由を各々専門分野から推測しています。