RIKACO風ママが教えてくれた、“なるべき人が入るのが芸能界”
鈴木福くんの年収は、一体いくらなんだろう。1円も漏らさず、福くん名義の口座にちゃんと納まっているのだろうか。私は自分の娘を芸能界に入れたい願望はないけれど、もしそういった理由で多額のお金を手にした時、1円も手をつけずに将来娘に渡すことができる自信がない!
テレビに映る子役を見ていると、そんな余計な心配が膨れ上がってくるのは、私だけではないはずです。金銭面だけでなく、子役を見ている時に感じる言いようのない違和感──。子どもを芸能人にしたがる親が集まる世界を見てみたい! そんな欲望を満たすべく「赤ちゃんモデル事務所のオーディション」に潜入してきたこの企画。最終回の今回は、主にファッションモデルの育成を得意としてきた事務所Cが運営する「C・キッズ」です。
前々回、老舗事務所Sに行った時、こんなことを言われました。
「子役事務所には、怪しい会社もあります。当社は自社ビルを持って、ちゃんとしたオーディション会場を所有していますが、雑居ビルやマンションの一室でやっているような子役事務所はオススメできません」
キャビンアテンダント並みに髪型をビシーッと決めた女性スタッフが、「ハッ!」と鼻息まじりの笑いを含めてバカにしていました。さらに、「雑居ビルでやっているような会社は、赤ちゃんモデルを深夜まで労働させたり、長時間拘束したり、管理が行き届いていません。ちゃんとした会社に所属するということがとても大切です」だそう。雑居ビルでやってる会社、怖え~!
■とにかく地味! な雰囲気
そんな予備知識を持って「C・キッズ」のオーディション会場に行ってみると、マンションの一室でした。この会社のことだったのか……。そういえば「C・キッズ」は公式サイトも地味で、応募フォームでエントリーした後に送られてきた書類も定形封筒だったんですよ。老舗事務所Sやド派手系事務所T・アカデミーはA4サイズでパンフレットとかいろいろ入ってたのに、C・キッズはプリントだけ。
ビクビクしながらマンションの1室に入ってみると、こじんまりとした部屋が「事務スペース」「パイプ椅子スペース」「撮影スペース」に分かれていて、老舗Sやド派手Cのような“芸能界臭”は、ほぼゼロ! 私服の女性スタッフたちの中に1人、若い頃はモテたんじゃないのかな? というか今もモテそうな長身のダンディなオジサンがいました。オジサンがここの事務所の社長のようです。なるほど今までのビッグな事務所と違い、個人事務所なんですね!
子役の個人事務所というと、社長自身が“子ども”へ過剰すぎるほどの多大な愛情を持って運営している場合がある、というウワサを耳にしたことがあるんですよ。まさかこの社長が、ロリコ……ン!? そうに違いない! 片鱗を絶対に見逃しませんよ!
■RIKACO風ママから漂う「The芸能界」という圧
並んだパイプ椅子には、生後4カ月くらいの赤ちゃんを抱っこしたおばあちゃんと、お母さんが座ってました。私が言うのもなんですが、芸能界っぽさがまったくない親子。ほかの参加者も“いたって普通”な赤ちゃんとお母さんが3組ほど。
そこへ2人の子どもを連れて、スーパーモデル体型の女性が入場してきました! スキニージーンズを履いてるんですが、脚が長すぎて竹馬に乗ってるのかと思うぐらい。子どもは赤ちゃんじゃなくて小学生くらいなのですが、超オシャレ! 大人っぽい地味色の服を着てるのになんか子どものよさも保っててイケてる! モックンの子どもみたい!