「学校行事の主役は自分」と大失言! 「VERY」看板モデルがぶっちゃけすぎ!
タキマキさんと同じページに掲載されているクリス・ウェブ佳子さんの連載を読んでみると、今回は初対面の人の第一印象について綴っています。
クリスさん(ウェブさん? どっち?)によると、「一対一は平気なのに、対大勢での『はじめまして』となると頭は真っ白」と自分の身近な話題について言及した後、いきなり「かの有名なハーバードスクールの興味深い研究レポートを読んだ」と、人の第一印象についてデータに基づいて話を進めます。しかし、最終的には、数秒で印象が決まるなら「笑顔」が大事であり、「赤ちゃんや子猫に向けるあの笑顔」が素晴らしいということに。
結局、タイトルで「ママだって世界基準」と言いながら、「笑顔」という日本のママたちが信じている“日本基準”に立ち戻っている感じがしないでもありません。
■もしもパパ版「VERY」があったら……
今月は、4ページの小企画ではありますが、「運動会のイケダンカジュアルの正解が知りたい」というページもありました。
最近、イケダン、イクメンは一時の流行ではなく、社会に定着したように思います。巷の若い旦那さんは、意識が高い人ほど、以前のような「仕事一辺倒」はカッコ悪いことと認識しているようだし、「家庭にちゃんと関わってるオレ」も悪くないという空気だけは、どんどんできあがってきているのではないでしょうか。
しかし、共働き家庭の妻には、「家事をちょっとやったからって、『やってやった』みたいな顔をしないで!」という自称イケダン・イクメン夫への不満があるようです。今月の小島慶子さんの連載「コ・ジ・マ・メ・セ・ンのもしかしてVERY失格」でも、「ファッショニスタ・イクメンに告ぐ 子育ては、道楽なんかじゃない!」というテーマで、道楽イクメンの問題について取り上げていました。
こうしてイケダン、イクメンが社会に根付いたのは、やはり今の日本の夫婦関係が、転換期を迎えているからでしょう。男女ともに平均年収額が減り、アベノミクス効果がどれほどあるのかわからない。専業主婦志向がどんなに高まっていようと、結婚を成り立たせるためには、男女共働き、家事分担でなければいけない。そんな中での、男性のイクメン、イケダン化傾向は見逃すことができないトピックです。
ここはひとつ、光文社さん、「VERY」のパパ版などが創刊されたらいかがでしょう? かつて男性誌「POPEYE」(マガジンハウス)から女性誌「Olive」(同)が、光文社でも「JJ」(光文社)から男性版の「Gainer」(同)が生まれた歴史もありますから、あながち遠い話でもないのでは?
もしもパパ版「VERY」ができたら、「子育てしてるパパってかっこいいでしょ」「未婚の男よりもモテちゃって大変だけど、やっぱり妻なんだよね」とか、大いにドヤってくれることでしょう。そして、そんなことを言いながら、目玉はずばり「パパたちのSEXレスの真実」だったりして……。想像するだけでワクワクしてしまいます!
(芹沢芳子)