学年末にはサイン帳でお別れ☆ 80年代少女マンガのふろくが甘酸っぱい!
☆「りぼん」1985年3月号 小椋冬美の「メモリアルカード」
こちらの冬美タンふろくは、お別れするお友達から寄せ書きをしてもらうための大きなカード。冬美タンふろくの凄いところは、今見てもずぇんずぇん古くないこと!! 時代を超越したポップなセンスがキラリと光る☆
☆「りぼん」1988年3月号 水沢めぐみ「メロディ思い出ノート」
めぐタン(水沢めぐみ先生)のふろくはいろいろあれど、これはなかなかギミックの凝ったふろく。前面の扉(メロディの顔部分)を開けると、スナップ写真が入れられるアルバムになっていて(写真・下)、もう1つの扉(ひよこ)を開けると、サイン帳になっている。ちなみに、めぐタンのイラストはあまりの可愛いさから、ふろく保存率がかなり高かったようで、ゆかしなの実家からザクザク出てきてびっくりしたよ(笑)。
☆「りぼん」1989年3月号(?)りぼん特製「学年末メッセージカード」
「学年末」という概念が、すでに懐かしい……。このカードをお友達に渡して、クラスが変わってもずっと仲良くね☆という、「りぼん」のやさしさが伝わるふろく。萩岩睦美先生による「私がつける通信簿カード」、水沢めぐみ先生の「また会おうねカード」のセットである。通信簿は5段階評価。「いっしょに勉強しました」、「好きな男のコの話をしました」、「けんかはしませんでした」など小学生らしい微笑ましいチェック項目の中に、「私にプレゼントをくれました」という小学生女児のシビアな社交界事情をにおわせるリアルな項目があったことに、今さら戦慄を覚える!!
こうして振り返ってみると、豪華なサイン帳や「親友証明書」etc……のメモリアル系少女まんが雑誌ふろくのおかげで、あたいたちは「友情の絆」をより強固にすることができていたのかもしれない☆ 「お別れ」はつらいけれど、卒業やクラス替え……切ない春を何度も乗り越えて、女の子はしたたかに成長していくのである。いつまでも「思い出」を大切にできる女の子でいたいよね!!
ゆかしなもん
主に70~80年代の昭和ガーリーカルチャーを懐古&発信する「昭和的ガーリー文化研究所」所長。小学30年生でもある。2010年より、同名の武露愚(ブログ)をスタート。2012年5月、初のイベント『ゆかしなEXPO』を東京・東中野にて開催し、伝説の(?)ガーリー博覧会となる。