急死説まで!? マリリン・マンソンがステージでぶっ倒れるが、誰も助けず……
悪魔に魅了された男ことマリリン・マンソンが、ステージ上でパフォーマンス中に倒れ、スタッフに引きづられながら退場するという緊急事態が起こった。倒れる前に激しく嘔吐していたともいわれ、すぐさま「マリリン・マンソン急死!?」のウワサが駆け巡ったのだが、「ゲロ吐きやぶっ倒れは、いつもしているパフォーマンスの一部では?」という意見も出ており、ネット上は騒然としている。
オルタナティブ・メタルの爆発音に、度肝を抜く歌詞をつけ、その独特な世界観でファンを魅了し続けているマリリン・マンソン。悪やエログロをこよなく愛すマリリンは、不気味なメイクに、両性具有をイメージさせるようなコスチュームを着用。放送禁止になるほど過激なミュージックビデオを制作するほか、ライブでもパフォーマンスの一環としてステージ上で嘔吐、放尿をし、モラルもルールも無視した異様な空間を演出することで知られている。
「ステージ上で、生贄にした子豚や鴨を生で食べた!」といったウワサが絶え間なく流れるほど、悪魔崇拝のイメージが定着しているマリリン。コカイン常習者ともいわれ、それを裏付けるかのように185cmと長身なのに折れそうなほど細く、プライベートを激写されたパパラッチ写真がショッキングに仕上がっていることも多かった。
しかし、そんなマリリンも40歳を過ぎた頃から加齢のせいか、はたまた18歳年下の美人女優エヴァン・レイチェル・ウッドとの破局で強いストレスを受けたのか、ここ数年間で体重が増加。レディー・ガガの激太りに匹敵するほどのインパクトのある太り方をしており、スッピンはまるでボーイ・ジョージのようだと陰口を叩かれるようになってしまった。しかし、ひとたびステージに立つと以前のようなパフォーマンスを行い、まだまだイケることをアピールし続けていた。
そんなマリリンの急死説が流れるきっかけとなったのは、6日にカナダのサスカトゥーンで行ったコンサートでのハプニング。米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、マリリンは「ザ・ビューティフル・ピープル」を熱唱中に数回嘔吐したとのこと。そして、シャウトした後、振り向きざまにそのまま倒れてしまった。同サイトはその時の動画を入手し掲載しており、嘔吐しているかは確認できないが、倒れてしまうところはバッチリと映し出されている。
前述の通り、マリリンはステージでよく吐く。倒れることもパフォーマンスとして行っているため、バンドはそのまま演奏を続け、観客も最高潮に盛り上がっている。が、マリリンがピクリとも動かないことから、何かおかしいという空気が流れ始め、ステージの袖から駆け寄ったスタッフにより、マリリンは舞台裏に運び出され、そのままライブはお開きになったそうだ。
タブー破壊の男と呼ばれるマリリンだが、意外と律儀で礼儀正しい人間だとも言われている。ライブを観ていたファンは、「パフォーマンスで倒れたのであれば、最後に必ず『さよなら』と言うはず。言わないのは本当に具合が悪かったからに違いない」とツイートしており、これに賛同するファンが続出。マリリン重病説、急死説が流れたのである。なお、マリリンはライブの最中に、「気持ち悪い」と言っていたそうだが、例のおどろおどろしい表情で言ったため、誰もがパフォーマンスの台詞だと思ったそうだ。
マリリンは生きているのか、死んでいるのか。ファンがやきもきしている中、再び「TMZ」がマリリンの続報を伝えた。
同サイトによると、「マリリンは死んでいない」とのこと。「昨日、マリリンはインフルエンザのような症状に苦しんでいた。しかし、コンサートをドタキャンしたくなかったため、無理を押してステージに立ち、結果、嘔吐し、倒れてしまった」のだという。マリリンは現在、滞在先のホテルで休養しているそうだ。脱水の症状があるものの、病院には行かず、寝て治すようにしたとのこと。なお、8日夜のカルガリーでのライブは予定通り行うと発表されている。
今回、マリリンが倒れた時に歌っていた「ザ・ビューティフル・ピープル」は、昨年のゴールデン・ゴッド・アワードでパフォーマンスした名曲であり、その際には、友人のジョニー・デップをギタリストとして参加させ大きな話題を呼んだ。最初、観客はジョニーだと気づかず彼の存在を完全に無視していたため、気をもんだマリリンは「みんな~、オレのダチのジョニー・デップだよ!」と紹介。「やっぱりマリリンはいい奴だ」と評価を上げた。
昨年、マリリンが自分で自分にフェラチオするためにタイで肋骨を抜いた手術が原因で、ひどい腰痛を患ったというゴシップが流れた。この症状を改善するため、医師はプラスチックの義肋骨をはめ込む手術を行ったという、なんとも具体的なウワサまで。真偽のほどは定かではないが、40歳を過ぎると、いろいろと体にボロが出るようになるもの。これまでの不摂生がたたって、マリリンが体調を崩しやすくなっているとしても不思議ではない。ショック・ロッカーと呼ばれる彼も、もう無理はできない年齢になってきたのだろう。1日も早く全快することを祈らずにはいられない。