板東英二、所得隠しがバレるも、「名古屋のテレビ業界では安泰」の理由
7年間でおよそ7,500万円の申告漏れを名古屋国税局に指摘され、そのうちおよそ5,000万円を「所得隠し」と判断されたことが報じられたタレントの板東英二。70歳を越えてもなお、日本中を飛び回る姿は、「シニアの星」と呼ばれることもあったが、ここにきて冠番組を含めて、いくつかの番組が放送延期、あるいは出演自粛に追い込まれている。テレビから姿を消してしまう可能性も浮上する中、事情に詳しい関係者の話から板東の今後に迫った――。
個人事務所と番組制作を兼ねた「オフィスメイ・ワーク」を立ち上げている板東。業務提携先として、大手事務所のスターダストも入っているが、板東自ら営業をかけて取ってくる仕事もかなり多いのだという。
「以前も板東は、街中で見つけたとある商品をいたく気に入り、すぐさま販売元を探して、自ら営業をかけたといいます。『ぜひプロモーションに協力させてほしい』と名乗り出たのだそうです」(中堅芸能事務所スタッフ)
同様に、テレビ局にも、板東自ら「番組を持たせてほしい」と申し出ることも。名古屋のテレビ局関係者は語る。
「板東は、名古屋のテレビ各局の上層部とはずぶずぶの関係のようです。一説には、『テレビ局の役員への電話1本で、冠番組を決めた』という話もあるくらい。時には自らスポンサーを見つけて番組出演を迫るほどだといいます。このご時世、スポンサーを持ってくる全国区のタレントなんてそうなかなかいませんから、テレビ局側もむげにはできないという事情もあります」
そんな名古屋のテレビ局とは切っても切れない関係性を築き上げてきた板東だけに、今後も名古屋での仕事は安泰なのだという。
「今回、番組放送延期になった『そこが知りたい 特捜!板東リサーチ』(CBCテレビ)と、当面の出演見合わせが決まった『ドデスカ!』(メ~テレ)は、いずれも局上層部が、法令順守の昨今『今、出演させたら批判が殺到する』という判断で決めたこと。このままの状況であれば、ほとぼりが冷めた春頃には、元通りの状況になると思われます」(同)
一方で、某新聞社の社会部記者からは、「今後、所得隠しの金額が増える可能性もあり、影響が大きくなるという見方も捨てきれない」との意見もあるが、板東の影響力は、特に名古屋のテレビ業界では、今回の件だけで揺らぐことはないようだ。