女性向けAVでは物足りない人へ、2013年は男臭～い中年男優で攻めよう！

■今最も男から嫌われているAV男優!?　イタリアン高橋

AV男優wikiイタリアン高橋より

　「元AKB48」として話題となった、AV女優・やまぐちりこの作品に、よく相手役として出演しているAV男優・イタリアン高橋。一発屋芸人のような名前だが、奇しくもAKB48の派生ユニット・渡り廊下走り隊に「若気のイタリアン」という曲があり、AKB48と何か運命じみたものを感じてしまう。ちなみイタリアンは、AKB48ファンから相当忌み嫌われているらしい。

　それはさておき、AV男優は「横顔」が命である。なぜなら、女優を中心に映すAVでは、男優の正面顔はあまり映らないのだ。彼は、その横顔がとてもソリッドで印象的。糸のような細い目につんとした上向きの鼻、薄い唇に彫刻のようにくっきりと彫られたほうれい線。パーツパーツが尖っていて、いかにも性格が悪そう、M嬢に人気が出そうなSっぽい顔をしているのだが、残念なことに、S男の役ではあまり見られない。

　なので是非とも、女優のパンツを思いっきり上に引っ張り上げて食い込ませ、その切れ長の目で見下しながら、「なんだ、これ。この俺のほうれい線のようにくっきりじゃねえか」とかなんとか言ってほしいものである。

　そしてイタリアンを語る上で外せないのが、背中右上部にある大きめのアザ。そのミステリアスさが、女を興奮させる。顔のつくりで想像される性癖とは裏腹に、実は超Mなのかもしれない。「え、この顔でM!?」と、真相は謎のまま、妄想力だけがかきたてられる。嫌われ者としての哀愁と、背中のあざの謎めきが、女の股間に響く……そんな男優である。

■ナニの演技も忘れないサラブレッド！　トニー大木

トニー大木Twitterプロフィール画像

　80年前後のピンク映画全盛期に活躍した俳優・野上正義を実父に持つ、正真正銘のサラブレッド・トニー大木。作品によってまったく別人のように変身してしまう“カメレオン”AV男優である。

　『OLの片思い』という作品では、みひろ演じる部下に淡い恋心を抱くサラリーマンを演じているのだが、地上波ドラマと見紛うほどの切ない演技を見せつけた。「とにかくベッドインするための、おままごとのようなやり取り」という、AVの導入部分への先入観をぶった切るような、素晴らしい演技であった。

　しかし対照的に、『ルパン3世』のパロディ作品『カリビアンの城』では、「今日は僕のなぁ～にを盗んでくれるのかな？」と、エロパロらしくルパンのモノマネを披露。決して似てるとは言い難いモノマネなのだが、そこはさすがカメレオン。パンツの上からこちょこちょされれば、ぴくぴくとムスコを動かし、作品に合わせてナニでまでも“ルパンっぽさ”を再現することを忘れないのである。セリフ後の、少し照れたような表情もキュートで、母性本能鷲掴みだ。

　トニーの注目すべき点は髪型。さらさらヘアーだったり、短髪だったり、スキンヘッドだったりと、作品によって全然印象が違う。個人的には、スキンヘッド時のトニーが好きだが、ファンによって意見は分かれるようである。髪の毛あり派は、トニーがどんなエロいセックスをしていても、髪がないという一点で「そもそもなんでハゲてんだよ！」とツッコミを入れずにいられないのだそうだ。しかし、髪の毛なし派からすると、髪の毛がある時の作品を見ると、それはそれで「なんでハゲてないんだよ！」とツッコミを入れたくなる。トニーの作品を見る際は、髪型で選んでみると“通”なのかもしれない。
（石狩なべ）