[連載]タテロール高柳の「オンナの独り遊び」番外編

そのテクニックは磨くなかれ！　「SILK LABO」が女の性を再教育!?

2011/04/07 19:00

　すっかり春も本格的。出会いのシーズンで、思わず恋もほころんじゃいそう。そんな折に、この間、本屋さんでまさにワタシが待ち望んでいたような雑誌見つけたの。完璧ボディーを作っていいオンナになる方法はもちろん、前からちょっと気になっていたベッドテクが学べちゃう雑誌「SILK LABO」（ソフト・オン・デマンド）。中をさっそく見てみると、「セックスに対する男と女の本音」や「感じるためのエクササイズ」、「デリケートゾーンの洗い方」、「ひとりエッチの仕方」まで、知りたかったちょっと恥ずかしいことが書いてあるのよ～。きゃ～、なんだか恥ずかしい!!　終わりの方にあるイケメンAV男優さんのグラビアも素敵で、ああ～もうメロメロ……。でも一体、この雑誌の目的はなんなのかしら？

「女性同士では、恋愛話はしますが、デリケートゾーンの具体的な部分やセックスの行為については周りに話したり相談したりしないんですね。また、男性と違い、温泉などでも見える部分が少ないので、性器の形を比べたりもできない。自分の体はおかしいのでは？　自分の性的欲求はおかしいのかな？　と悩みを抱えている人たちに、大丈夫だよ、と言いたいという思いで作りました」（SILK LABOプロデューサー牧野さん）

　そうよね、オンナ同士って温泉でも隠しているから、大事なところが分かんないし、セックスのテクニックについてもオンナ同士では教え合わないわよねぇ。でも、こういうセックスネタって、「an・an」（マガジンハウス）のセックス特集でしっかり勉強してるから分かってることも多いんだけどなぁ～。セックスの誘い方も、行為中の甘え方も、彼への愛撫だって完璧よ。ワタシって恥ずかしがり屋だから知識ばっかり増えちゃうの。

「いえいえ、ほとんどの女性は間違った知識を覚えてしまっているんですよ。最近は、女性も男性もセックスの教科書が男性向けAVになっています。男性向けAVを作っていた経験からすると、一般に出回っているAVは、あくまで男性がイクためのファンタジーです。あれは見せるためものなので、あの通りにしたところで気持ち良くないんです。また、ほとんどの女性誌のセックス特集も、そういった『男性のファンタジー』目線、『AV』目線で作られているので間違っていることが多いですね」（牧野さん）。

　そう言えば、AV女優をセックスのアドバイザーとして持ち上げてる女性誌もあったわ。AVを教科書って考えてる人にとったら、女優さんが先生になっちゃうわけね。いやだわ～。

「特にAVでは結合部を見せなければいけないので、極端にカラダがキツイ体位をとったりしているのでマネしないほうがいいです。もし普通の一般女性がこういうAVのテクニックを覚えたとしても、風俗ならいいけど彼女がやったら引いちゃうという人が多いです。みんな勘違いしているようですが、実はそういう風にテクニックを磨いてはいけないんですよ～」（牧野さん）

　ががーん!!　じゃあ今まで頑張って元彼にやってあげてたのは逆効果だったの!?　確かに、彼に男優さんみたいな腰使いされたら気持ち悪いわ～。男も女もAVに毒されすぎなのね！　じゃあどうすれば？

「いろいろやるより、気持ち良くなる角度を知ることが一番。小手先のテクニックより、まず自分のカラダを良く知ることが大切だと思います。自分のカラダの気持ちイイところを知らないと感じることもできません。女性には下付きと上付きの人がいるので自分に合った体位を知っておくと良いですね」（牧野さん）。

　こんな齢になっても知らないことばっかりね。「カラダに合う体位を知る」「気持ちよくなる角度を知る」「下付きか上付きかを知る」、ワタシは何ひとつ知らなかったわ～。本には詳しく書かれてて、ホント勉強になっちゃう。アソコを締めるエクササイズやグッズも紹介されてるけど、これは上級者になったら参考にするわ！　付録のDVDには分かりやすい実技レッスンもあるからひとりレッスンでも大丈夫ねぇ。これでしっかりトレーニングして、今度こそ彼をワタシから離さないようにしちゃうわぁ～。
（タテロール高柳）

タテロール高柳（たてろーる・たかやなぎ）
妄想ライター兼OL。一般企業でデスクワークに励みつつ妄想を世間にだだ漏れ中。遊び友達、飲み友達、習い事もしないが自分磨きには余念がない。しかし愛しのダーリンはいまだ現れず。心の友は勝間和代。