「文化人活動に精を出している」西野亮廣と水道橋博士がひな壇芸人を批判
バラエティ番組などでひな壇に陣取り、司会者やほかの出演者らとトークを繰り広げる芸人のことを俗に“ひな壇芸人”と呼ぶが、このひな壇芸人のあり方について、キングコングの西野亮廣と浅草キッドの水道橋博士が批判して波紋を呼んでいる。
西野はTwitterで、「ひな壇に座らないと決めました」「ワイプのリアクションとか知らねーよ」などとツイート。これが“ひな壇辞退宣言”としてメディアで報じられた。一方、水道橋博士はラジオ番組『マキタスポーツ ラジオ はたらくおじさん』(ラジオ日本)で、「周囲の顔色を伺う『ひな壇芸人』というポジションは、50歳の頃に間違っていると気づいた」「機嫌をお伺いして中間管理職みたいな位置を目指してやるってことは、芸人みたいな地位とは一番遠い」などと発言し、ひな壇芸人を目指すようではビッグな芸人になれないと批判。
「ギャラが安い芸人を多く出演させる、ひな壇形式のバラエティ番組は、コストパフォーマンスがいいので今や目にしない日はないですよね。現在はネタを見せる番組が少ないので、事実上、ひな壇形式のバラエティは若手芸人の登竜門といえます。その意味では、ひな壇芸人は芸人にとってキャリアの通過点に過ぎないはずで、そこを目指すというのは本末転倒。西野と博士の批判自体は正論だと思いますよ」(お笑いに詳しいライター)
とはいえ、ネット上では2人の発言に対して批判が殺到。もともとネット上であまり評判のよくない西野には、「『そういう番組に呼ばれたことがない』が正解じゃないのか?」「こいつひどいな 芸人としての素質なし。。芸人って肩書き捨てたほうがいいな」「わざわざ宣言するなんて、他の芸人に失礼だ」などの声がTwitterに寄せられている。水道橋博士に対しても「自分を棚に上げてるとこがわかってないんだよな」「ナンチャッテコメンテーター気取り」などの書き込みが見られる。
「博士は以前、『99%の芸人はトーク番組の司会のチャンスより雛壇芸人のチャンスが先に来るのだから、本当は司会進行のスキルより先に雛壇芸人のスキルを磨くべき』なんていっていたのに、ひな壇芸人のやり方を取り入れていた自分のことを、『それに合わせていた自分が恥ずかしい』と振り返るほどの変わりようです。まあ、2人の批判は的を射ているのですが、問題なのは2人とも芸人としてお茶の間に評価されていない点。西野は絵本を出版したり、博士はサブカルや政治に関する言論活動に精を出したりしていますが、肝心のお笑いをしている姿をテレビで見ることは少ないですからね」(同)
文化人的な活動を精力的に行うほど、本業の評価も問われるのは当然のこと。たとえ正論でも、ビッグな芸人になってもいないのに、ひな壇芸人を批判するのでは、説得力はないということだろう。