今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

盗人役に客席困惑! “笑ってはいけない”お笑い芸人になった次長課長・河本

2012/06/01 21:00
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『イラっとくる韓国語講座vol.2』(よ
しもとアール・アンド・シー)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎サンジャポに出ておけば……
 「いしかわ観光特使」を辞任した、塩谷瞬。まあ、これは当然の流れだとは思うのだが。ふるってるのが辞任理由だ。「芸能活動が多忙になったため」だって。大喜利だったら、ある意味満点!

 こんだけ面白いことを言えるんなら、サンジャポ(『サンデー・ジャポン』TBS系)出りゃいいのに。スタジオに本人がいるのに「塩谷ーッ!!」とカメラに向かって叫ぶテリー伊藤、「頭おかしいんじゃないの?」と吐き捨てる西川史子、「元気出してください」と、無意味におっぱいボインボインさせるグラビアアイドル、「女に軽々しく結婚の二文字を言わないで」と尾台あけみに釘を刺され、シメに田中みな実との三股ネタと。ここを一回通るだけで、確実にほかよりいい手形がもらえるのに。今、最も禊効果がある番組、それが『サンデー・ジャポン』。園山真希絵も、金スマじゃなく最初にこっちに出てたら、風向き違ってただろうに。ま、風向きは違っても、風速は変わらずデカそうだが。

◎盗人を演じる河本に客席は
 謝罪会見後、初の生仕事の次長課長・河本準一を見に、友近の『水谷千重子 演歌ひとすじ40周年記念リサイタルツアー』の東京公演へ行って来た。いや、別に河本目当てでチケット取ったわけじゃないのだが。くしくも旬なキャスティングとなった当日、会場では始まる前からあちこちで河本の話題で持ちきりだった。
 
 出て来た彼は、完全に顔がこわばり、肌の色もロウ細工みたい。舞台自体は無難にこなしていたが、コンディションは非常に悪そう。共演者も客席も、腫れモノに触るような扱いだった。

 歌謡ショーあり、時代劇ありの舞台で、劇中、出来心で金を盗んでしまうという役どころを演じていたのが、タイムリーというか皮肉というか。「盗みが発覚した後、持ち主の元に返して土下座して謝る」というクライマックスには、客席もちょっと笑いを通り越して「ざわ……ざわ……」となっていた。何かもう、河本では笑えなくなっちゃったなぁ。梶原ではそもそも、笑ったこともないけど。

◎ピリピリしなさんな!
 大河ドラマの会見に、久々に現れた黒木メイサ。お腹を隠し、プライベートの質問はNGと、終始ピリピリムード。って、勝手にデキ婚して勝手にピリピリされてもさ。だいたい、何だあのカッコは。ふんわりしたチュニックとかマキシワンピとか、今は体のラインを目立たせず、可愛く見せられる服がいくらでもあるってのに、何故にあんなもっさい白ジャケットをチョイスした。最初見た時、薬剤師かと思った。嫌がらせか。


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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:20