コラム
今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

座るのを思わず躊躇……生理用品のCMでこそ輝く、夏菜の鈍感さ

2012/11/30 21:00
ユニチャーム「ソフィ」公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎新ソフィ女優は夏菜!
 「ずっと生理用品を取り換えられないまま、椅子をすすめられ、座るのを思わず躊躇する」……。家族団欒の際に流されたら、ちょっと気まずい空気になりかねない、リアリティ追及ひとすじの、生理用品・ソフィのCM。こんな設定に疑問も疑念も抱かず、イキイキと演じる鈍感さこそ、ソフィCMキャラクターにふさわしい。そう、いつまで佐藤江梨子でやるのかと思っていたが、ようやく夏菜にバトンタッチ。継承された相手が夏菜ってのは、なんともワン&オンリーで、絶妙なキャスティングであると思う。

 「明るく元気」と、「でも重い」を両立でき、かつ「こんなのやりたくない」というワガママが許されぬ絶妙な立ち位置。夏菜には「ミス・ブルーデイ」の栄冠を授与したいと思う。無神経に喜んでくれそうな、そんなあなただからこそ。

◎「教訓」になった芸人
 昔むかし、「3つだけ願いを叶えてやろう」と天使さまから言われた貧しい老夫婦がいました。「ソーセージが欲しい」「そんな下らん願いをするとはバカな! お前の鼻にソーセージがくっついてしまえ!」「取れない……お願い、このソーセージを取ってください」と、せっかくのお願いを、結局くだらないことに使ってしまい、その後何も変わらぬまま、老夫婦は貧しく暮らしましたとさ。

 「おさる、またまた改名」というニュースを聞いて、何か、この昔話を思い出した。

◎2012年流行語大賞予想
 とうとう「ベストドレッサー賞」も手にした剛力彩芽。「メガネベストドレッサー賞」しかり、「ベストレザーニスト」しかり。私たちは、剛力彩芽を受賞させた、これらの賞を決して忘れない。そして毒を食らわば皿まで。もう今年の流行語大賞も「剛力彩芽」でいいと思う。今年の漢字も「剛」だ。そのかわり、来年覚えてろよな。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

最終更新:2019/05/22 16:56
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