20%切りでも今期3位! SMAPドラマ対決は木村拓哉が辛勝
今年を締めくくる10月期のドラマが、それぞれ初回放送を迎えた。新ドラマの中で放送前から大きな話題となっていた作品といえば、木村拓哉が約2年ぶりに主演する月9ドラマ『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(フジテレビ系)と、香取慎吾とジャニーズの後輩・山下智久がタッグを組んだ『MONSTERS』(TBS系)のSMAP2作が挙げられるだろう。
ドラマの放送前には、フジが『ロングバケーション』を、TBSは『MONSTERS』を手がける制作陣が参加していた『MR.BRAIN』を平日午後に再放送。木村主演のドラマが同時間帯に2本再放送される事態になった。共に3~5%台の視聴率推移だったが、若干『MR.BRAIN』が勝っていたこともあり、『MONSTERS』の視聴率にも期待が高まっていた。
しかし、21日に放送された『MONSTERS』初回の視聴率は、13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と奮わず。他局の人気刑事ドラマを混ぜ合わせたような作りに疑問を抱く視聴者が多かったようだが、「不評みたいだけど次回もまた見たいと思った」「謎解きあり、コメディありで見応えあった」という好意的な意見も見受けられる。
一方、翌日放送の『PRICELESS』の初回視聴率は16.9%を記録。木村の主演ドラマとしては異例の視聴率20%を切る結果となってしまった。この日は、日本テレビ系で午後7時から9時29分まで放送していたプロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズが平均視聴率20.1%を獲得しており、その影響も大きかったようだ。
同ドラマは、木村演じるサラリーマンの金田一二三男が勤め先の会社から身に覚えのない罪で解雇され、無一文になってしまったところから物語が始まる。人との出会いを通してお金の大切さを知り、生きる術を身につけながら前に進んでいく主人公の姿を、コメディータッチで描いている。
視聴者は「お金の大切さを考えさせられる良いドラマ」「やっぱキムタクカッコ良いな」「面白かった! 来週も楽しみ」などと感想をつづっており、反応は上々のようだ。
今季のドラマでは、成宮寛貴を新相棒に迎えた水谷豊主演の『相棒 season11』(テレビ朝日系)の初回19.9%、米倉涼子主演『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(同)の18.6%を次ぐ3位となった『PRICELES』。テンポ良く進んでいくストーリーに好感を持った人も多いようで、次回以降に数字が伸びる可能性は十分にある。
木村はKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔、香取は山下というジャニーズの後輩を引き連れての主演となるが、果たして今後どれだけ視聴者を味方につけることができるだろうか。引き続き注目していきたい。