小林武史の“イエスマン”はもう嫌だ!? Mr.Children解散説の裏側
今年でCDデビュー20周年を迎えた人気バンド・Mr.Children(ミスターチルドレン)。例年よりさらに精力的な活動を見せているが、先日、一部夕刊紙が、「現在の所属レコード会社トイズファクトリーからエイベックスに移籍するのでは」と報じ、ネット上でも話題になっている。近年は解散説やボーカル・桜井和寿のソロ転向説が流れるなど穏やかではないが、実際にミスチルの周辺で何らかの変化が起きていることは間違いないようだ。
ミスチルは1992年5月にミニアルバム『EVERYTHING』を発売し、メジャーデビュー。93年7月にリリースした4枚目のシングル「CROSS ROAD」以後、「innocent world」「Tomorrow never knows」「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」など次々にヒット曲を発表し、現在に至るまで日本音楽界の第一線を走り続けているグループだ。楽曲のほとんどをボーカルの桜井が作詞・作曲し、ミュージシャンの小林武史氏がプロデューサーを務めている。
メモリアルイヤーの2012年は、ベストアルバムの発売に全国ツアーなど大忙しのミスチルだが、今年の3月には「週刊文春」(文藝春秋)が「ミスチル年内活動休止へ!?」と報道している。
記事によれば、バンド活動へのモチベーションを失っている桜井が、今後の活動について「もうやめたい。年内いっぱいでミスターチルドレンの活動を休止したい」と周囲に話しているという。
ミスチルは97年4月から1年半にわたって活動を休止し、02年にも桜井が小脳梗塞を患い休養を余儀なくされた。しかし現在、所属事務所「烏龍舎」は、ミスチルのほかに稼ぎ頭が不在の状態のため、当時とは彼らを取り巻く環境が変わってきているという。烏龍舎側は、桜井の主張に対して「もう1枚アルバムを出して、来年まで」と慰留しているのだとか。
同誌の取材に、事務所側は解散や活動休止について否定し、「3年先、4年先のスケジュールを考えて行動している」と回答している。しかし、近年になってミスチルの活動に関する不穏な情報が流れているのは、一体なぜなのか。
「ミスチルは過去15年もの間、プロデューサーであり、事務所社長でもある小林氏の“完全イエスマン”状態が続いています。小林氏は『君たちはビートルズを目指すんだ』と指示し、90年代の頃は歌い方からドラムの叩き方まで、徹底的な指導を行ってきました。そしてミスチルが大ブレイクしたのは、間違いなく小林氏の功績によるものだけに、メンバーは誰も文句が言えない図式が作られたんです。しかし、少なくとも桜井がこの状況に嫌気が差しているのは確かなようで、解散やソロ転向説は『小林氏の元から離れたい』という部分から出てきたものではないでしょうか」(芸能プロ関係者)
今年5月にリリースしたベストアルバム2作はどちらもミリオンセラーを記録し、オリコン2012年上半期ランキング「アルバムセールス部門」の1・2位を独占したミスチル。グループ活動に異変があるとすれば、業界に与える衝撃は大きいだろう。果たして21年目に突入する来年は、どのような形でファンの期待に応えてくれるのだろうか。