サイゾーウーマンコラムヤワラが金を獲った夏を思い出す コラム [連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と ヤワラが金を獲ったあの夏。ビール片手に『柔道部物語』……あの頃の私 2012/08/05 21:00 安彦麻理絵のブスと女と人生と (C)安彦麻理絵 巷では、オリンピックが始まっている。が、いまひとつ、なんだかピンとこない。気がつけば始まってた、という感じ。「え? もうそんな時期??」みたいな。私だけがそうなんだろうか、と思ったりもしたが、そうじゃなくて、なんとなく世の中みんな「うそ!? もうオリンピック!?」って思ってるような気がする。そのくらい、なんだか今ひとつ盛り上がりに欠けてると思う。これがもし「東京でオリンピック」なんてことになってたら、一体どうなってたんだろう? お祭り騒ぎを装いつつも、なんだかみんなシラケてそうな気がする。 とはいえ、なんとなく見てしまった開会式。洗濯物を干しつつ、子どもらの世話に追われながらだったので、そこまでテレビにがぶり寄って見てたわけじゃないんだが。冒頭、ジェームズ・ボンドに扮したダニエル・クレイグ登場に、ナニゲにココロを奪われた。子どもらに、腹減っただの何だの、ギャアギャアせがまれながらも、ヘリからパラシュートで飛び降りるボンドを見て……「あああ……私もこんな人生を送りたかった……」と、自分の生き様に思いを馳せてしまった。それにつけても、ボンドだけではなくビートルズやらハリーポッターに、Mr.ビーンも登場だの、イギリスってナンダカンダと持ちネタの宝庫で感心した。音楽監督がアンダーワールドってのにもビックリしたし。ポール・マッカートニーの顔が、まるでオバちゃんみたいだったのにもビックリした。ところで、Mr.ビーンが出てきたんで、「じゃあもしかして、アブファブも出る!?」と期待したが、まぁ、当然出てきませんでした。 そんなふうに、「イギリスの大盤振る舞い」といった感じの開会式だったが、個人的に一番バカ受けしてしまったのが、ベッカム、である。聖火と一緒にボートに乗り込み、花火の炸裂するテムズ川をぶっ飛ばすベッカム。まるで「紳士服のCM」もしくは「銀座じゅわいよくちゅーるマキ」みたいな絵ヅラで、バックに工藤静香の曲でも流れてたら完璧な映像だった。 てなわけで今現在、日本は、銀とか銅のメダルをナンダカンダ取ってるみたいなのだが。それでもやっぱり、世間の盛り上がりは今ひとつ、という気がする。何故だろう? やっぱり、震災が影響してるんだろうか? ここまで、お祭り騒ぎ感が皆無だと、ヤワラが金取った時のオリンピックが懐かしくなってくる……あの時。「ヤワラの金」で、なんだかえらく感動して、無性にスポ根漫画が読みたくなり、そのまま本屋に直行した私。小林まことの『柔道部物語』(講談社)を一気買いして、むさぼり読んだことを思い出す。夏。ヤワラ。ビール片手に『柔道部物語』。最高のブスタイムを満喫。あの頃の私。「感動する元気」が、自分の中に、まだまだあったんだよな、なんて、しみじみ思う。 そして、今の私。山のような大量の洗濯物に埋もれて、途方に暮れる毎日。なんていうか、最近の私、「吐く息が黒い」気がするのだ。吐息がどす黒い女って、どうなんだ? 私の吐く息で、10メートル先を飛んでるハエまで死にそうなぐらい、そのくらいなんだか自分は、澱みきってるような気がする……。そんな悩みを友人ののぶえにしたところ、「アビコさんは、体を動かした方がいい!!」と、指摘された。のぶえ曰く「一番最近の『ビッグダディ』(テレビ朝日系)を見たら、新しい嫁の美奈子、今まではいつもふてくされてて、夫婦喧嘩も絶えなくて、ブクブク太ってたけど、柔道始めたら、痩せて気分もスッキリしてた。アビコさんも、悪いエネルギー溜め込みやすい体質だから、美奈子みたいに体を動かして、がっつりガス抜きした方がいい!!」とのことで……私、あの美奈子と一緒だったってことか。ガックリ。 しかし、のぶえの言うことには、一理ある。確かにその通りだと、激しく思う。吐く息がどす黒くなってる女は、ちゃんとガス抜きしとかないと、そのうち確実に自家中毒を起こして、とんでもないことになるのは、火を見るよりも明らか。 そんなわけで、週末、某カルチャースクールに、「お試し体験」に行ってくることにした。何をお試しするのかというと、エアロビみたいなダンス。もう、「とにかくバカみたい」な、方がいいと私は思った。ステップが難しいとか、振り付けが覚えられないとか、そういうのは確実にストレスになりそうなので、あまりそんなことは考えなくてもいいような、とにかく、バカになれそうなダンスを……今度、体験してこようと思います。 最終更新:2019/05/21 16:28 Amazon 柔道部物語(1) ヤワラに触発されて柔道教室へ見学に行きました 関連記事 夏の怪談スペシャル! 安彦麻理絵の「本当にあった私の不思議体験」「カワイイの残骸」を顔からかき集めても、気持ち悪いといわれる中年のオチ女人生で必要なものは、「己のハダカとの対峙」そして「ドカンブスデー」婚活、妊活あとのオンナ40代、“保活”終了で「ブス活」全開!トム・クルーズの肉体が美魔女を虜にする! ビックリ人間度は詐欺罪レベル 次の記事 藤井フミヤのちょっとイイ話 >