まさか金欠が原因? 藤井フミヤがメディアに出まくっている本当のワケ
先月11日に50歳の節目を迎えた藤井フミヤが、近年では珍しいほど各メディアに顔を見せている。3年ぶりとなるオリジナルアルバム『Life is Beautiful』を発売し、誕生日当日には完全招待制のプレミアムライブも行った。ステージ前には、報道陣に「今後はシンガーとして生きていく」と宣言したという。チェッカーズ解散から20年、ソロデビュー後も定期的にリリースやツアーを行ってきた藤井だが、今回の過剰露出の真意はどこにあるのか。
かつて大ヒットを連発したアーティストが、突然露出を増やすと「金に困って……」とも見られがちだが、藤井に関して「それは考えられない」と話すのはレコード会社関係者。
「藤井はチェッカーズ時代の後期から、ソロの大ヒット曲『TRUE LOVE』『Another Orion』などの作詞も担当しており、毎年数千万円以上の印税収入は確実です。定期的な稼働に関しても、自身が食うためというより、周囲のスタッフたちに活動機会や収入を与える目的の方が大きいのでは」(レコード会社関係者)
ステージやCDで自己表現を行うのは当然だが、ベテランになればなるほど、周囲を取り巻く人間も増えていく。そして表には出さなくとも、その周囲とのバランスを考えた上で活動を行うアーティストというのは、実は多く存在するという。
「藤井と同年代のアーティストで言えば小室哲哉や、ちょっとタイプは違いますが奥田民生なんかもまさにこのタイプ。彼らはみな悠々自適に生活していけるが、さらに若い世代のスタッフにも還元してあげたいという気持ちが強いんです。業界内にもファンが多いアーティストというのは、みんなこうした気の遣い方ができるタイプ」(同)
リリースに関しては、全盛期のヒットには及ばないが、当時からのファンも多く存在し、コンサートは満員状態。莫大な収益につながらないツアーは、ファンサービスであると同時に、自身や身の周りの活性化という目的も含まれているようだ。
「こうした形の営業稼働は、かつて演歌歌手の常套手段でした。しかし近年ではCDの売上不振、またリバイバルブームの影響もあって、ポップス畑のアーティストたちにとっても常識になりつつあるわけです」(同)
ファンサービスと同時進行で行われる音楽業界やスタッフへの“還元”は、第一線で数十年も活動してきたアーティストだからこそできること。大金を掴んだ途端に表舞台から引っ込んでしまうアーティストも存在する中、こうして定期的な活動を行う藤井らに、数多くの熱心なファンが存在するのも頷ける話だ。