アンジェリーナ・ジョリー、ブラピ母と同性愛を巡る意見の相違で関係悪化?
7年の交際・事実婚状態を経て、今年4月に婚約を発表したアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット。ブラッドの両親の結婚50周年記念日である8月11日に、フランスに持つ城で盛大な金婚式と結婚式を挙げるとも伝えられているが、その計画が白紙に戻る可能性が出てきている。ブラッドの母親ジェーンが同性婚とそれを支持するオバマ大統領を批判する投稿文を新聞に送ったことに、アンジェリーナが大激怒しているからで、すでに婚約解消寸前の状態だともうわさされている。
アメリカのすべての州で同性婚が認められるまで結婚しないと発言するなど、同性婚を支持し続けているブラッド。そんな彼の実母ジェーンが、地元のスプリングフィールド・ニュースリーダー紙に投稿した「アンチ同性婚、アンチ中絶、アンチ・オバマ」の記事は、世間に大きな衝撃を与えた。
ジェーンは、同紙に寄せられた「私はキリスト教徒だけれど、モルモン教徒ではないから共和党の大統領候補であるミット・ロムニーに投票しない」という意見に反論するために投稿文を執筆。3日、同紙電子版で公開されたその文章には、「私もモルモン教徒ではないクリスチャンです。でも、ロムニーがモルモン教徒だからといって、突っぱねたりはしません。彼は、しっかりとしたモラルを持ち、ビジネス経験があり、中絶に反対し、同性愛に関するキリスト教徒の信念を、我々(クリスチャン)と共有しているからです」「バラク・フセイン・オバマは、ジェレマイア・ライト牧師の教会に通っていたにも関わらず、”全米祈りの日”のセレモニーを開催しないし、胎児を殺すことや同性婚を支持している」と書かれている。
この投稿文でジェーンが伝えたかったことは、クリスチャンならば、11月に行われる大統領選で、オバマではなくロムニーに投票するべきということ。しかし、同性婚や中絶を反対することを明記していることから、かつて自分も同性と性的関係にあり、同性愛者や同性婚を支持しているアンジェリーナが怒っていると伝えられているのだ。
情報筋が米タブロイド誌「Star」に語った内容によると、ジェーンが同性婚に反対する文章を新聞に投稿したことを知ったアンジェリーナは激怒し、ブラッドに対して「もっと自分の母親を教育しなさい」と強く提言したものの、彼がマザコン気質なことも理解しているので、期待はしていないという。ただ、このまま放置する気はなく、ジェーンと直接話し「著名なセレブの母親として、息子の政治的意見を破壊するような投稿文を書くなど、もってもほか。もっと慎むべき」ということを叩き込まなければならないと思っているそうだ。
アンジェリーナとジェーンは以前からお互いのことをよく思っていなかったが、今回の新聞投稿文により2人の仲は悪化するだろうと見られている。
ブラッドの母・ジェーンは、優しく女性らしい雰囲気があるが、自分の意思をきっちり持っているタイプ。ブラッドがアンジェリーナと不倫し、妻だったジェニファー・アニストンを捨てたときは、全面的にジェニファーを支持した。2005年に2人が離婚した後も、ジェーンはジェニファーと交流を持ち続けた。07年にはジェニファーの家を訪問する姿がパパラッチされ、交流が続いていることに世間は驚いた。
09年には、英タブロイド誌「Now magazine」が「ジェニファーはチャーミングでフレンドリーで、かわいがりがいのある性格の持ち主。どんなに忙しくても、家族の行事には参加できるよう努力するなど、嫁としても満点だった。しかし、アンジェリーナはミズーリ州にあるピット家を訪問することは稀で、来たとしてもトゲトゲしい態度を取るため、ジェーンはよい印象を持っていない」と報道した。何度も繰り返し報じられるジェーンとジェニファーの交流に、アンジェリーナはイライラしっぱなしだと伝えられ、それを裏づけるかのように彼女がブラッドの両親を交流を持つことはほとんどなかった。
10年には、ジェーンにお灸をすえるため、アンジェリーナは計画していた家族旅行から、意図的にジェーンを外す行動に出たと報道される。ジェニファーとの連絡を控えないのならば、孫に会わせないという作戦を実行し、その後は、孫を交えた交流が増えたのだが、2人の間には常に緊張感と距離感があった。昨年12月にはニューヨークでジェーンがアンジェリーナの腕に手を回し、2人して笑顔で歩く姿がパパラッチされたのだが、「アンジーの作り笑いが痛々しい」「腕に手を回しているのに、体は離れている」と笑いネタにされてしまったほど距離感があった。
今回のジェーンの投稿文は大きな論争を巻き起こしており、彼女のもとには多くの脅迫状が送りつけられている。ブラッドは沈黙を守っているが、先日、オーストラリアのテレビCMに出演し、その演技力が大絶賛されたブラッドの弟ダグは、「ママやパパ、そして子どもたちの意見が一致しないことは、世界中でよくあることじゃないか。我々の家族も例外ではないんだ」「自分と反対意見を持つ人と話し合うことは健康的なことだろう? 憎しみ合ったりネガティブになったりしたら不健康だけど、うちの家族ではそんな風にはならないんでね」とジェーンをかばう発言をしている。
そして、ここに来て、アンジェリーナの父親で俳優のジョン・ヴォイトもアンチ・ゲイを支持すると表明。今回のジェーンの投稿文を「とても、いいことだ」とコメントした。アンジェリーナは、ジョンとはもともと疎遠であるが、この発言を聞いたら絶縁もしかねないと懸念する声が上がっている。
すでに事実上の姑であるジェーンにイライラしっぱなしのアンジェリーナ。嫁姑問題を解決できるのは夫次第だといわれるが、マザコンな上、アンジェリーナの尻にも敷かれているブラッドがうまく解決に導けるのかどうか、心配せずにはいられない。