サイゾーウーマンコラム樹木希林に一方的に漬物を送り続ける コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 樹木希林に一方的に漬物を送り続ける、和田アキ子の厚顔さ 2012/04/27 21:00 週刊ヒトコト斬り ナチュラルボーン・厚顔にキマリ! ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎辰ちゃん漬けならさらに面倒 最近、よくバラエティに出ている樹木希林。ジングルが鳴る前に喋り出す、打ち合わせを聞いてやしない、客の前を横断し好きなところから帰る等々、バラエティのお約束事というか、予定調和に従わない感じが、相変わらず頼もしい。この、テレビをもってしても咀嚼できない、歯が立たない感じ。ベクトルとしてはさかなクンと似ていると思う。畑は違うが。二人とも、これからも、未来永劫テレビに咀嚼されることはないだろう。あー、安心して見ていられるったら。 そんな樹木希林が、番組で「親しくもない和田アキコから漬物を送られてくるのが苦痛」とコボしていた。「送るなと言ってるのに、意地でも送って来る」と心底イヤそう。なんか、和田アキ子の正体見たり、って感じしきりのエピソードである。本人から迷惑だと拒否されているというのに、お構いなしの神経。「自分は、樹木希林に送り物をするほどの仲である」という既成事実を喧伝したいがためだけに送りつけている。和田アキ子ってそういう奴だ。また、「漬物」っていう品物のチョイスが。「ちょっといい漬物」って、あまり食べ物の好き嫌い関係なく、最も効率よく消費できる品だと思う。この絶妙さには舌を巻いた。きっと、和田アキ子から漬物送られて迷惑してる大物って他にもいるんだろうなあ。で、件の漬物はたぶん全部モックンとこに押し付けられていると推察される。結局、モックンがお礼のあいさつとかしてんだろう。巡る巡るよ迷惑が。不幸の手紙みたい。 ◎サイ女も奢り飯は皆無です 寺田農を婚約不履行で訴えた、尾台あけみのみずみずしい使い方など、相変わらず、機を見るに敏な作りで我が道を行く『サンデー・ジャポン』(TBS系)。VTRで面白かった尾台あけみは、スタジオに連れて来るとそうでもなかった。生より編集向きの素材か。来週からはまたV出演に戻るだろう。アンテナに触れるものはどんどん試す。よかったら使う。ダメだったら使わない。このトップダウンの早さ、「企業努力してるなぁ」って感じである。 そんな鋭意放送中の『サンジャポ』で、西川史子が太田光に「サンジャポファミリーなんて言ってるけど、ここのメンバーでご飯に行ったこともない。(島田紳助はご飯に連れて行ってくれたけど)太田さんはご飯に誘ってくれたこともない」と噛みついていたが。ま、ちゃんと仕事してるとこって、えてしてそんなモンだろう。奢り飯で懐き懐かれ合う間柄なんて、慣れ合い以外の何物でもない。紳助しかり、橋田しかり、小室しかり。「ファミリー」と呼ばれたところで10年後も残ってるの、この『サンジャポ』だけだと思う。「ファミリー」という名称に対する揶揄も含めて、その対峙の仕方は、とても正しい。 ◎そこかぁ…… 最近、バラエティに進出めざましい関ジャニ∞。あれ見てると、関西弁って、便利なツールだなあとしみじみ思う。同じこと言っても、面白さが3割くらい増す感じ。あくまで感じに過ぎないのだが。社会人は結果がすべてですから。また関ジャニの方も、そこに乗っかって、ことさらキツめに関西弁を強調している印象。錦戸亮なんて、以前はあそこまで関西弁丸出しじゃなかったのに、今やゴリゴリの大車輪。「素の自分でトークする」なんて時には「気さく」の記号として、訛りの目盛りを強にしてて、藤原紀香とダブって見える。 関ジャニのメンバーって、メンタリティとしては「アイドル」より「芸人」に近いんだと思う。ロケでの素人との絡み方、汚れ仕事の度合い、スタジオトークでの間合いの入れ方などを見ていると、完全に若手芸人のそれとカブる「憧れの人は?」と聞かれたら、きっと自分の事務所ではなく、吉本の人間を挙げることだろう。 不動のMC枠に中居正広を入れることに成功したジャニーズが、次に目を付けたのは「吉本枠」か。大して面白くもないのに、ルミネでキャーキャー騒がれてる若手芸人っていっぱいいるからなあ。「あれくらいなら、ウチもイケる」と、キャーキャー言われてる人間を芸人にしてみたと。さすが、商機を逃さぬジャニーズ。誉めてるつもりはないが。 『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で、今をときめくマツコ・デラックスと組み、冠番組を持てたことに心底うれしそうな村上信五。オーバーリアクションでのけぞり笑いする彼の歯並びが、今時ありえないほどガタガタなのを見るにつけ、「ああ、芸人で行かせるんだな」という事務所の強い意志を感じる。ま、R-1目指して頑張って下さい。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・さらに進化していた、片岡鶴太郎の“粋人”プレイ ・ヒロミ的「アニキ」ポジションに立ったロンブー田村淳が目指す場所 ・伊藤英明の“得体の知れなさ”が浮かび上がるリーボックのCM 最終更新:2019/05/22 19:22 次の記事 赤西仁のファンクラブが消滅 >