ドクター・ドレーとツアーも? 蘇生した2パックで全米がお祭り騒ぎ
カリフォルニア州インディオの砂漠地帯で1999年から開催されているアメリカ最大の野外ロックフェス、コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(以下、コーチェラ・フェスティバル)が、13日~15日にかけて行われ、世界中で注目されているアーティストたちが次々と登場して会場を興奮の渦に巻き込んだ。お祭り好きなセレブたちもこぞって繰り出し、ゴシップ的にも大いに盛り上がったのだが、今年の最大の目玉は、なんといっても、1996年に射殺された2パックのパフォーマンスだった。
度肝を抜くようなパフォーマンスや、根強い人気を誇るバンドの再結成など、サプライズで話題になることが多いコーチェラ・フェスティバル。残念ながら、数日前に情報は流出していたのだが、それでも15日に行われた伝説的ラッパーの2パックの蘇生パフォーマンスには、10万人近くの観客がそのリアルさに息をのんだ。
2パックがあの世から蘇ったのは、ヒップホップ界の生きる伝説ドクター・ドレーとスヌープ・ドッグのステージでのことだった。ステージに登場した上半身裸の2パックは、「ワッツ・アップ、コーチェラ!」と叫ぶと、『Hail Mary』を熱唱。2パックの姿は、デジタル・ホログラフィを用いて再生したものなのだが、鳥肌が立つほどリアルで、まるで本人が動き回っているかのようであった。スヌープとの大ヒット・コラボレーション『2 of Amerikaz Most Wanted』で、スヌープが横に立った時は、さすがに若干の違和感があったが、それでも感動的なステージであることには変わりなく、観客を大興奮させた。「Hologram Tupac(ホログラム 2パック)」なるTwitterアカウントも早速登場し、ネット上もお祭り騒ぎとなっている。
2パックをデジタル・ホログラフィで蘇らせた「AV Concepts」の社長は、2パック蘇生パフォーマンスを発案したのはドクター・ドレーだったとコメント。「ドレーらと協力し、最新テクノロジーを駆使して、可能な限り2パックをリアルに再生することに成功した」と満足げに語った。すべての声が2パックのものなのか、どうやってスヌープとの共演をスムーズに演出したのかなど、技術的なことは明かせないと述べたが、「故人をデジタル的に再現することは可能だ」と断言。息子の著作権にうるさい、2パックの母親アフェニ・シャクールも、このパフォーマンスには素晴らしいと太鼓判を押した。
今回の2パックの蘇生パフォーマンス制作には、半年以上の月日が費やされたとのこと。総費用は3,000万円を軽く超えているといわれているが、「AV Concepts」の社長はノーコメントとしている。コーチェラのステージでは2パックの蘇生パフォーマンスに満足したスヌープがマリファナを吸いながらラップするシーンもあったが、そんなことは話題にならないほど、ホログラム 2パックはインパクト大であった。
今年のコーチェラ・フェスティバルは、2週末行われることになっており、22日にも2パックの蘇生パフォーマンスが披露される予定。ドクター・ドレーは、その後、スヌープと“ホログラム2パック”と共にツアーを行う計画も立てており、今回のフェスに友情出演してくれたエミネムや50セントなども登場する豪華なステージを考えていると伝えられている。多くのファンはこれを歓迎しており、死後16年たってなお崇拝されている2パックのカリスマ性が感じられる。
エマ・ワトソンが新恋人とキスする姿がパパラッチされたり、リアーナがコーチェラの砂漠をバックに撮ったセクシーな写真をTwitterに掲載したり、ジェラルド・バトラーが手当たり次第女の子に声をかけている姿が目撃されたり、パリス・ヒルトンが少々はしたなくはしゃぐ姿がパパラッチされたり、裁判官からパーティーは控えるようにと言われていたリンジー・ローハンがエヴィアン片手に笑顔でふらつく姿がパパラッチされたりと、セレブたちも大満喫した2012年度コーチェラ・フェスティバル。今後、このフェスからどのようなサプライズ・ステージが飛び出してくるのか、とても楽しみだ。
マイケルとかも蘇生出来ちゃうのね
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