本当にこれは遺言なのか?

アウトロウズのメンバーが2パックの遺灰をマリファナとともに吸った!

2011/09/02 12:00
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『グレイテスト・ヒッツ』(BMG JA
PAN)

 伝説的ギャングラッパーで俳優としても活動していた2パックこと、トゥパック・アマル・シャクールが銃弾に倒れこの世を去ってから、早くも15年がたとうとしている。わずか25年の短い生涯だったが、波乱に満ちた濃厚な人生であり、今なお、毎年のように彼にまつわる新たな伝説が誕生し、世間を騒がせている。そんな2パックの仲間たちが、追悼の意を込めて彼の遺灰を吸ったことを告白し、話題になっている。

 多くのラッパーから崇められている2パックは、1971年ニューヨークに生まれた。母親は、黒人解放闘争を積極的に展開していたブラックパンサー党の党員で、パンサー21事件(公共の場所の爆破謀議を含む複数の容疑で逮捕された)裁判で無罪を勝ち取った翌月に彼を出産。党の上層部だったゴッドファーザーは教師殺害の罪で投獄され、継父はFBIの最重要指名手配犯トップ10のリストに名を連ねるという家庭環境で育った。紆余曲折を経て高校中退後、家族と共に移り住んだカリフォルニアのストリートに居心地の良さを感じた2パックは、デジタル・アンダーグラウンドの構成員としてラップデビューし、91年ソロアルバム『2Pacalypse Now』をリリース。深みのある世界観や人生観を凝縮した詩で、一気にヒップホップ界のスターダムにのし上がった。

 しかし一方でトラブルが絶えず、94年11月にニューヨークで銃弾5発を被弾し、翌年2月にはファンからアナルセックスを強要されたと訴えられていた裁判で有罪判決を受け、服役している。95年に出所した後、2パックは義兄弟のモプリーム・シャクールらと組み、「アウトロウズ」というラップグループを結成。このメンバーとは強く深い絆で結ばれていたと伝えられている。

 このアウトロウズのメンバーが、米「VladTV.com」の取材に対して「2パックの遺灰を吸ったっていうウワサ、あれは本当だよ」と告白。海岸に親族やごく近い仲間たちだけで集まり彼の追悼式を行っていた時、遺灰とマリファナを混ぜ、紙で丸めて吸ったことを明かした。

 2パックは「Black Jesus」という曲の中で、「オレの最後の願いはニガーに遺灰を吸ってもらうことだ」と綴っており、アウトロウズのメンバーは「これを遺言と受け取った」とのこと。「カリフォルニア最高級のマリファナと遺灰をミックスさせ吸い込んだのさ」「2パックはオレたちの体の一部となったのさ」と語った。その場には2パックの母親もおり、ラリッた彼らが息子の遺灰を吸うのを容認していたと述べ、メディアは「こういう世界もある」と報じた。

 だが、この報道に対して、2パックの母親の代理人は「母親は息子の吸引に関与していない」と反論。米「TMZ」の取材に対して、「アウトロウズの語ったことが真実かは分からないが、もし本当ならば、遺灰を持っていた親族から分けてもらったことになる」とコメントした。母親は、息子の遺灰を吸うことを許可した覚えはない、と憤慨しているようだが、今のところアウトロウズに対して法的手段をとるつもりはないという。


 94年11月に被弾した際は、頭部に2発も撃ち込まれたにもかかわらず、術後3時間で強行退院するなど不死身さを見せつけていた2パック。しかし、96年9月7日にラスベガスで行われたマイク・タイソンの試合観戦後、移動中の車で4発の銃弾を浴び、同月13日の金曜日に他界した。犯人はまだ捕まっておらず、動機も謎のままとなっている。

 司法解剖中だとされるショッキングな写真が流出したと思ったら、バチカンのローマ法王が「人間の良心を求める歌詞だ」と高く評価したり、死んでもなお話題を振りまき続ける2パック。伝説の男の遺灰は一体どんな味がしたのか、気になるところである。

『グレイテスト・ヒッツ』

なんか、いろいろケタ違い!


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最終更新:2011/09/02 12:00