空気芸のプロ・優香、無難な好感度を捨てての女優宣言でどこへ行く?
今回ツッコませていただくのは、3月25日に放送された『優香&関根の笑う春休み』(テレビ朝日系)。
2003年から不定期で放送されているシリーズだというが、多数の芸人が集ってネタ見せする番組において、司会者は通常「空気」である。でも、だからこその優香&関根勤というふたりの起用なのだと思っていた。
ところが、番組を見て、驚いた。
「空気」でいてくれれば何の問題もないだろうに、どういうわけか、ふたりともいつもより何割か増しでわざとらしく大きな声で笑い、リアクションする。そして、その表情をアップで映すという無意味なリアクションがどうやら番組の軸になっているようだ。
確かに、これなら『優香&関根の~』という看板に偽りなし。だからと言って、ネタそっちのけで優香と関根のリアクションの方が気になる人はどれだけいるのだろうか。まるでゲストのタレントよりもアップの顔がたびたび抜かれるフジテレビの女子アナみたいだ。
思えば、『Qさま!!』(テレビ朝日系)も『王様のブランチ』(TBS系)も司会に優香が必要かと言うと、大いに疑問を感じるところではある。優香の必要性を唯一明確に感じるものといえば、近年は志村けんとのコントぐらいなのではないかとも思っていた。でも、邪魔にはならない、余計なことを言わない「空気芸」としては、やっぱり優香は「プロ」だ。サブの司会者、あるいはアシスタント的ポジションとしては、ある意味、無難で優等生的なのかもしれない。
ところが、そんな優香が数日前、9年間担当した『王様のブランチ』を卒業し、女優業に軸を移したいという不吉な(?)報道があった。今後は、誰が司会の空気芸を受け継げばいいのか。
また、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」での麦芽・小出真保の「○○のときの優香の古い演技」というネタの前フリだけで、誰もがクスクスしていたのに、あえてその「演技」の道を選ぶなんて……。
特に面白いことを言うわけでもなく、邪魔にもならない、テレビ的にちょうど良い無難な温度の“好感度”を捨てて、優香はどこへ行くのか。
余談だが、『王様のブランチ』司会者は、初代が田中律子で、2代目がさとう珠緒。やっぱりどことなく不吉なニオイがしてならない。
(田幸和歌子)
あんたが悪い!
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