笑うべき? 応援すべき?

どうしてこうなった? 猫ひろしの本気すぎるマラソンに関係者も当惑

2012/02/24 11:45
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『猫ひろしがやってくる ニャー!ニャ
ー!ニャー!』(インディーズ・メーカー)

 2012年のロンドンオリンピックに出場するためカンボジア国籍を取得し、もはや芸能界の”マラソンランナー”第一人者となった猫ひろし。学生時代から長距離走を得意としていたようだが、本格的な陸上競技は未経験だったという。人気もキャリアもあるお笑い芸人が、なぜここまで走りに命をかけているのか?

 猫が走りに目覚めたのは05年、『オールスター感謝祭』(TBS系)の恒例企画「赤坂5丁目ミニマラソン」で好成績を出したことがきっかけという。

「女子マラソンの谷川真理氏のスクールに通い、その後は東京マラソンなどにも一般枠から出場するように。バラエティの企画で出場する芸人勢や、安田美沙子や長谷川理恵のように趣味感覚というわけでもなさそうで、ガチンコの走りは例年ニュースでも大きく報じられています。09年には、ビギナーランナーの最初の壁である4時間を大きく突破し、2時間55分45秒で芸能人最速記録を更新しました」(スポーツ紙記者)

 この時期になると、猫はお笑い活動と平行して国内外を問わずさまざまな大会に出場するように。そして10年12月にはカンボジア王国シェムリアップ州で行われた「アンコールワット国際マラソン大会」に出場、男子21kmハーフマラソン3位入賞を果たしたことにより、いよいよ猫は本気で頂点を狙うようになったようだ。

「最初は猫本人としても『芸人なのに本気で足が早い』という一発芸感覚だったようですが、たまたまカンボジアで好成績を修め、現地オリンピック委員会から評価されたことなどから、周囲のスタッフらも『これは行けるところまでいってみよう』という気になっていったようです。現実に日本国籍を捨ててまでオリンピック出場を目指しているわけですから、もはやお笑いの範疇を超えているといっても過言ではありません」(広告代理店関係者)

 一発ギャグの数々もそうだが、作りこまれた”猫”キャラクターも芸人猫ひろしのウリのひとつ。結婚する際も「いい飼い主が見つかった」、妻が妊娠した際も「子猫づくりに成功した」と独特の表現で喜びをあらわにしていたが、「カンボジア人になってオリンピック出場」もいわば猫なりのジョークだったというわけだ。


「カンボジア人は長距離がそもそもあまり得意でなく、オリンピック出場基準に達する選手がほとんどいないことも猫のハートに火をつけた要因のひとつだったようです。しかし現実問題、猫が日本で生活できるのは日本国籍を持った奥さんがいるからであって、離婚した場合は居住権を失う可能性も。また、日本からのカンボジア以外の国に行くにもさまざまな制限が科せられるなど、今後予想していなかった状況に陥る可能性もあります」(前出関係者)

 さらに最近では「カンボジア現地ではそこまで喜ばれていない」といった報道も。現地人としても当然、日本人よりは現地の英雄に世界の舞台に立ってほしいという感情が強まっているそうだ。猫のカンボジア国籍取得や、マラソン活動の支援を行なっている「カンボジア・ドリーム」に聞いてみると「実際そういった報道もあるでしょうが、選手団の中ではあのひょうきんなキャラクターも相まって、みんなから愛されてますよ。選手村では現地人の方々と共同生活を送っていますが、トラブルがあったという話も聞きません」という。

 最初は軽いノリで始めたというマラソンだったが、もう引き返すことはできなくなった猫。所属事務所は「彼はマラソンランナーである前にお笑い芸人ですから、ウチを辞めるということは今後もありません」と話しているが、果たしてオリンピック出場は叶うのだろうか?

『猫ひろしがやってくる ニャー!ニャー!ニャー! [DVD]』


え、はじめはギャグだったの?

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最終更新:2012/02/24 11:45